行き先を尋ねたら
別に 特には・・・と
言葉を濁す
頭の中には 数時間後の
再会のシーンが
幾度となく 繰り返され
苦しいほどの 湧きあがる想いを
そ知らぬふりで
平静をよそおい
かつての記憶の中の
その所作などを
再現させながら夢想の中に
再会を約束しながら
果たせない苦しみを
味わうことなく
再び手を取り合える喜びを
行きずりの人たちにまで
伝えてはしゃぎたい気持ち
高揚を抑えて 何気なく
風の音を
花々のささやきを
春ならばこその
新鮮な想いに 酔いしれる
心の風景のひとコマ
ユキヤナギ
花言葉 愛らしさ、静かな思い