
<人恋ふは 悲しきものと
平城山に もとおり来つつ
耐えがたかりき>
(平城山 歌人・北見志保子より)
春先 もの憂い 雰囲気で
教室の窓の外を 眺めながら
小声で 歌っていた 詩
誰かのことを
思いながら 誰に聞かせる
ためでもなく
心のうちから 沸きあがってくる
思いを 声にならない声で
吾知らず 歌ってしまったに違いない
その後ろ姿を 眺めながら
人を 恋うる 切なさを
打ち明けられたように
私は 重大な 人生のひと時を
その空間を
共有してしまったようだ
切なさは 深く
私に 感染 して
胸の内を 計り知れない
もどかしさに とまどい
人を 恋うることは
切なく 哀しいと いうことだけを
無言で 教えられた
高校生の私の 恋は
そのまま 立ち消えていった
平城山に もとおり来つつ
耐えがたかりき>
(平城山 歌人・北見志保子より)
春先 もの憂い 雰囲気で
教室の窓の外を 眺めながら
小声で 歌っていた 詩
誰かのことを
思いながら 誰に聞かせる
ためでもなく
心のうちから 沸きあがってくる
思いを 声にならない声で
吾知らず 歌ってしまったに違いない
その後ろ姿を 眺めながら
人を 恋うる 切なさを
打ち明けられたように
私は 重大な 人生のひと時を
その空間を
共有してしまったようだ
切なさは 深く
私に 感染 して
胸の内を 計り知れない
もどかしさに とまどい
人を 恋うることは
切なく 哀しいと いうことだけを
無言で 教えられた
高校生の私の 恋は
そのまま 立ち消えていった

ハハコグサ
花言葉 無言の愛