日記のようなもの

突然　日曜の夕　

下肢に　大小の紅斑が　

一面に広がっているのをみつけ

そのショックから目をそらすように

意識の外へ




ほかの事を考えて

不安と向き合わない工夫は

なれたもので

仕事に没頭したり

趣味の詩の世界に浸ったり



水曜日

主治医の一瞥の診断はなく

おそらく恒例　月に一度の

採血の数本の中に

指示された一本があったはず



主治医から電話

緊急を要す時以外ありえない

不安は　大きくのしかかる



2年前の胃がんの知らせも

検査結果として　淡々と告げられ

入院加療



本日（土）午後・・・

血液検査の結果がでたとの

淡々とした声色

炎症反応　CRP　異常に高いため

抗生物質を服用したほうがよいと

遠方だから　

近くの医院で出してもらうもよしとのこと



数年前　地元の病院で特定疾患の診断を得た時

名医を探して　県外の専門医にめぐり合い

九死に一生を得た経緯があるため

通院の距離は　問題外なのだが



水曜日　定期診察の日からの

投薬の調整が功を制した感じを

体感しており　



紅斑も進行する様子がなく

むしろ後退と判断して

今から抗生物質でもない感じだが

月曜日には　近くの内科医に

相談しての　指示待ちということに



得体のしれないものに

狙われやすいこの身を

ひたすら憂える

イヌザンショウ
花言葉　健康、魅惑

期待する季節

相容れない　思いを持つ人



運命の糸が　交錯するなか

掻い潜り（かいくぐり）

無意味なかかわりにすぎないと

はっきり認識する瞬間は

とても辛いことではある





まして　赤い糸が絡まって

もつれて　解きほぐすまで

胸を痛めながら

想いに惑わされる時間が長ければ

互いの感情移入が　尾を引き

未練というかたちで生きつづけることも





庭のレンギョウが花を持ち

山鳥が　時おり　

ご機嫌伺いに　訪れるようになると

こぶしの花さえも

何かを　告げようとするかのように

静かに　存在感をあらわす





足元の水仙にばかり　語りかけた朝は

もう過ぎて

すこしは目を上げて　まわりを

見回すようにとうながすもの達に

励まされ





ささやかな暮らしの 1ページがはじまり

何事もない素振りで　

暦を繰り出す　



今日のわたし

レンギョウ
花言葉　希望、期待