ぶらつくらずべりい

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阪森郁代「ランボオ連れて風の中」野の異類

2013-04-06 06:12:23 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
白牛(はくぎう)もこゑあげ渡る夜の荒野みづの音して時に鎮まる

何故、白牛でなければならなかったのか。夜の荒野とのコントラストを狙っただけではない。白牛の耳が鳥の形に似ているからだ。
みづの音は時に鎮まるからよく聞こえる。白牛の声もまたそうだ。静寂とそれを破壊する音。