ぶらつくらずべりい

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小池光「バルサの翼」蛇、泳ぐ

2011-09-08 05:50:26 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
夜のおもき儀式のごとくふたつなき白桃をわれは母と頒ちぬ

白桃のエロスのイメージ。それも「白」をつける念の入れよう。夜、儀式、母。核は「母」だ。まず大抵の場合、男が産まれて最初に意識する異性であり、父と愛情を奪い合う。そんな母と頒ち合う白桃。それは父亡き今、勝利の儀式であったのではないか。母を独占を宣言するという意味で。

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