夜のおもき儀式のごとくふたつなき白桃をわれは母と頒ちぬ
白桃のエロスのイメージ。それも「白」をつける念の入れよう。夜、儀式、母。核は「母」だ。まず大抵の場合、男が産まれて最初に意識する異性であり、父と愛情を奪い合う。そんな母と頒ち合う白桃。それは父亡き今、勝利の儀式であったのではないか。母を独占を宣言するという意味で。
白桃のエロスのイメージ。それも「白」をつける念の入れよう。夜、儀式、母。核は「母」だ。まず大抵の場合、男が産まれて最初に意識する異性であり、父と愛情を奪い合う。そんな母と頒ち合う白桃。それは父亡き今、勝利の儀式であったのではないか。母を独占を宣言するという意味で。