ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

短歌人8月号「誕生日」高松霞、20代30代会員競詠

2012-08-24 07:05:25 | 短歌人誌より
冷房に上着を羽織る彼の背に殺したはずの父の面影

殺したのは記憶からだろう。その記憶が彼のふとした仕草で思い出される。上句の具体的な描写がリアリティを支える。父を殺さねばならなかった悲劇。それをよりによって彼に呼び起こされる悲劇。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。