一夏過ぐその変遷の風かみにするどくジャック・チボーたらむと
この一首で「バルサの翼」が終わる。この一首の「夏」はチボーたらむとした青年期の終わりだろう。ただ、これで終わりではない。私はこの歌集で短歌を詠む上でのテーマを持ち続ける意味、一首一首の独立性の大切さを改めて感じた。一つの自問をいつも胸に置いていたなら必然、歌は共通項を持つ。連作は作るものではない。気が付けばそうなるものなのかも知れない。
この一首で「バルサの翼」が終わる。この一首の「夏」はチボーたらむとした青年期の終わりだろう。ただ、これで終わりではない。私はこの歌集で短歌を詠む上でのテーマを持ち続ける意味、一首一首の独立性の大切さを改めて感じた。一つの自問をいつも胸に置いていたなら必然、歌は共通項を持つ。連作は作るものではない。気が付けばそうなるものなのかも知れない。