ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

阪森郁代「ランボオ連れて風の中」春の踊り子

2012-12-26 04:43:26 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
新しきノートの表(おもて)にみづみづと名前を記すわれの乙女子

記された名前すらみづみづしいと感じる。新しきノートは新入生だからだろう。まるで名前の字が乙女子のように躍動しているみたいに思える。あまり作者の歌には私生活の匂いを感じないが珍しくこの歌には母の視線を感じる。

阪森郁代「ランボオ連れて風の中」春の踊り子

2012-12-25 05:53:49 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
さみどりのひかりたづさふ風なれば風の真中(まなか)へわれは進みき

さみどりのひかりたづさふ風。とても爽やかで美しく神の存在を感じさせる。その風の真中へ進むわれ。その心中はとても静かだと思う。何故ならその真中は過剰な自信や見栄等が入り込む余地はないから。自分自身すらなくなり神と一体化する。

阪森郁代「ランボオ連れて風の中」春の踊り子

2012-12-24 05:56:59 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
ここかしこ雀ゐたれどただ一度掌(て)にのせたるは屍なりき

小さな体で躍動する沢山の雀。これだけいたら掌にのってきそうな気もするがそういうことはない。ただ一度だけもう躍動することのない屍をのせた。躍動から永遠の静止。それが死の真実だ。

詩、ひらがなのうた

2012-12-23 04:54:07 | 
あいたいあえないあわないあいたくないあいにいく

おはようおはよこんにちはこんばんはよっおす

すききらいあいしてるあいされてるどっちでもいいどうでもいいどうでもよくない

さようならさよならばいばいじゃあまたいつか