家具工房ウッドスケッチの108の仕事

家具工房の108の仕事を紹介していきます。

2月の材木市

2006年02月10日 | 2006年
今月の市で初めから買う気満々の、そうですねぇ、40代後半の女性が一人。他の人がちょいちょいと手を挙げる中、「はいっ」と大きく小学生の発表のごとく手を挙げて、ねらった獲物はつぎつぎと競り落としていく姿をうらやましく見ておりました。
市も終わって積み込みになりましてひょんな具合に少しお話をお伺いしました。
なんでも、福岡から来た建築材中心の材木屋さんとのこと。
いつもはご主人が市場に来ているのだけれど、いつも、いつも、値が高かったといって買ってこないものだから、業を煮やしてみずから乗り込んできたとか。
九州では楠の木は、多いのですが栃の木が少ないとのこと。それならば、栃の木の多いこの市場はもってこいです。
最近では、建築材と合わせて大テーブルの材料の引き合いも多いそうで、そんな板を探して、この岐阜県までいらっしゃるということでした。
九州と中部、人の木に対する好みの違いなど、興味深い話に差し掛かったところ、
「あっ、あれは私の買った材だっ。」
と叫んで、フォークリフトで高々と持ち上げられた栃の木目指して、飛んでいってしまいました。
10tトラックに積み上げられた、山盛りの銘木。
本当にうらやましく、眺めました。