元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

死ぬのかい?

2011年05月25日 00時06分22秒 | 日々雑感
「長門さん死去当日に津川雅彦も入院「兄貴が僕の悪いとこ持ってった」」

 長門裕之と津川雅彦が兄弟だと知らなかった僕はポンコツ。

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 電車の中で女性が携帯を見ていた。その液晶画面が僕のまん前にある。満員電車の中でそういうシチュエーションになった時、僕は遠慮なくその画面を見てしまう。携帯の画面に映っているのは文章だった。

「いいえ、違います。3ヶ月ではありません。去年の暮れからです」

 結構、長文が書かれていた。

「あなたのことを好きだという気持ちは消えてしまいました」

 ケータイ小説でも読んでいるのかなと思った。

「あなたに無視され、まるでいないかのように扱われ、私はボロボロになりました」

 文章を行ったり来たりしながら、彼女はパチパチとキーをタイプした。メールを打っていたのだ。

「私が生きている限り、あなたは変わらないと思います」

 体がこわばった。その冗談か本気か分からないメールを送信してはいけない。

「あなたは、周りの人たちに責められるでしょう。けど大丈夫です。時が解決してくれますから」

 冗談だと思いたい。しかし彼女は電車からの降り際に、手の甲を目じりに押し当てていた。

 彼女がどうなったか、僕は知らない。
コメント (2)
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