元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

火花を読んだ

2015年09月10日 00時14分24秒 | アレコレ鑑賞
「川崎3人転落死:居室、廊下カメラなし 事件性判断難航も」

 そもそも神奈川県警が腐ってるな~と思われ。

---

 又吉直樹の「火花」を読んだ。結論から言うと純文学的に面白かった。創作物における僕の良し悪しのポイントに、読者や観客、視聴者などに製作者の意図が平易に伝わること。というのがある。どんなに素晴らしいことを表現しても、相手に伝わらなければ意味がない。

 いままで何冊か読んだ芥川賞作品は、個人的には読みにくくつまらなく、こういうのが純文学として評価されるんだと拗ねていた。けど「火花」は機微な内容が頭の中にスッスッと入ってきた。この点が僕の中でポイントは高い。だから冒頭の文学っぽい書き方は少し鼻についた。

 あと少し話題になった最後の部分は、確かに別の表現の方が良かったなぁとは思った。それで作品全体が壊れることはないけど。どうせなら顔に「巨乳」と書いた刺青でも入れたほうが良かったのではないだろうか。Netflixが映像化するらしいが、ぜひとも最後は忠実にやってほしい。主人公は誰がいいかな。又吉がベストだとは思うが、元Bコースのタケトとか、売れていない芸人にやってほしいかな。

火花
クリエーター情報なし
文藝春秋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする