元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

「あん」を観た。

2020年02月29日 20時38分10秒 | アレコレ鑑賞
「LiLiCo 結婚はゴールじゃない」

 俺はアカギの「人は死んで完成する」という言葉が好きでね。

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 河瀬直美監督「あん」を観た。友人に勧められた作品。河瀬直美監督は好き。そんなに作品は見ていないけど。

 樹木希林が出ているんだ程度にしか思っていなかった。はじまってすぐに「あん」とはどら焼きの「あん」だと分かった。けどこの映画はどら焼き作りの話ではなかった。唐突に突きつけられるハンセン病の話。俺的にこの作品の意義は、本当のハンセン病患者を映し、しかも楽しそうに笑っているシーンを撮ったことだろうと思っている。

 昔とちがい、感染するリスクはほとんどないと分かった今でも、差別はあるのだと思う。映画の中でもそういったシーンが出てきてはいた。けど河瀬直美監督はそんなことを伝えたかったのではないと思う。鬱々とどら焼きを焼く店長が、最後は強くなっている。それを伝えたかったのでもないと思う。河瀬直美監督の作品は深い。と俺は勝手に思っている。この作品で河瀬直美監督はなにを伝えたかったのだろうか。と観ながら思った。
コメント
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