ハーレムを作ろう！

　卓球少女の愛ちゃんが年を取ったら、曽我ひとみさんの似て蝶になるらしいよ。

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「昨晩眠れずに失望と戦った。昨晩一晩中欲望と戦った」
Music by 尾崎豊

　ハーレムを作ろうとして失敗した男が逮捕された。男なら誰でも１度は夢を見たハーレム。自分の好みの女を囲ってイチャイチャの限りを尽くすハーレム。僕も小学２年生の時には、自分だけのハーレムを心に思い描いていた。自分の家の地下室に、天井から吊るした手錠や、成人女性がすっぽり入るホルマリン漬けのようなビンを用意する。それらの道具を使って、囲った女性を逃げられないようにするのだ。そして気が向いた時だけ開放してイチャイチャする。

　いま思うとそんなエピソードがルパン三世もあったような気がする。男たちの憧れの的である峰不二子を監禁したら、ルパンが助けに現れたというストーリー。その影響を小学２年生の僕は影響を受けて思い描いたのだろう。しかし小学３年生の僕は気がついた。

「あ、うちって地下室ないや」

　人生初めての挫折である。男たちの多くは、ハーレムを作ることの難しさを痛感して挫折を味わう。さらに男たちは16歳になると、仮にハーレムを作れても維持することの大変さを知り、失望感を知る。20歳を越えた辺りで、ハーレムを作る前に、女性を監禁するのは法に触れるのではなかろうか？女性に対して失礼なのではないだろうか？と自分の無知を知ると共に、反省の念から女性にやさしくなれる。気がつく年齢は人により様々だが、僕の場合は先々週にハーレムは女性に失礼だと気がついた。そのため先々週から僕は女性に優しくできるようになった。

　しかしこのことに気がつけなかったやつがいた。それが王子様こと小林泰剛容疑者(24)だ。彼の実家は資産があったそうだ。家には地下室があったかもしれない。彼は挫折を知らずに大人になってしまったのだ。尾崎豊もハーレムを作れなかった悲しさを「太陽の破片」という曲に綴っている。男はハーレムを経て大人になる。