元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

本陣殺人事件を読んだ

2004年11月17日 01時01分24秒 | アレコレ鑑賞
ビキニを着てプールの上の浮島で相撲をとったアイドルは大成しない。間違いない。(長井秀和)
ビキニを着てプールの上の浮島で相撲をとったアイドルが大成しなくたって良いじゃないか。人間だもの(相田みつを)

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 横溝正史の「本陣殺人事件」を読んだ。面白かったけど心に残るものがなかった。この作品には密室殺人のトリックが出てくるんだけど、僕は密室トリック好きじゃないんだよね。「内から掛けた木製の閂は奥まで嵌め込まれ、欄間の吹き抜けには人の通れる隙間はない」とかを延々と説明されてもピンと来ないんだよね。作品的にはそこがメインの面白さのはずなのに、僕はそこを理解しないですっ飛ばしちゃうから、種明かしされてもふーんとしか思えないんだよね。想像力がなくてごめん。読解力がなくてごめん。

というわけで密室のトリックには心惹かれなかったが、話はなかなか面白かった。どれくらい面白かったかと言うと、電車の中で読んでいて2回も降りるべき駅を通り過ぎちゃったくらいです。

 ちなみに同じ本に収録されていた黒猫亭事件も面白かった。冒頭で金田一耕助と作家Y(横溝正史)が出会う場面があり、ウキウキした。この作品は同氏の獄門島を読んでからだと面白みが増す。
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