どっちもどっち

　ボインやで～の人が捕まったけど、古い世代の人にとってストーカー行為と、好きな人への情熱を行動で表すことの違いって区別つかないのではなかろうか。

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　海外旅行へ行くために言っちゃ嫌っす～（エイチ.アイ.エス）に行った。するとそこには先客がおり、大きめな声で電話で誰かと話をしていた。見た目は少し怖い感じ。ヤクザではないが、土建屋を取り仕切る親父顔という雰囲気。

　その人が２０分くらいずーっと話をした後、電話を切ると直ぐに

「おんどりゃー。いつまで待たせるんだこの野郎～。チケットの手配をするのに１時間以上かかってるじゃないか～。早くせんかい～」

　と演技的な怒声を上げた。すると奥から店長らしき人が登場。なんだろうな？と思う僕。店長はこの人が電話を終えるのを待っていたのではなかろうか？と思う僕。しかし話を聞いているとなんか変。

「チケットの手配がまだできていません」

　と店長。

「なに～なにやってるんじゃワレ！どこで手配しようとしてるんじゃ！」
「HISです…」
「おどりゃー。俺はHISで手配するなと言ったやないけ！！」

　？？。HISに来てHISで手配をするのを拒否する客。わからん。しかし話を聞いているとそうでもない気がする。

「おどりゃーチケットの手配に１時間以上かけた上に、俺が駄目だっていうHISでなんで手配するんだよ。俺はHISを信用できないんだよ。わかってんのか」

　店長、無言…。

「予約して金を払ってから追加料金、追加料金って２度も言いやがって、そんな会社を信用できると思ってるのか。明日出発なんだぞ」

　という訳で怒りはごもっとも。見た目は怖いが筋は通っている。HISでHIS以外での手配ができるかわからないが。

「しかもオメェは手配できるって言ったよな。それが１時間かけてもできないとはどういうことだ！」

　そして店長の沈黙タイムが訪れ、客の話がずれていく。

「おどりゃー。お前は言ったこともやらないで。最初から紙に書けばお互いの主張も分かって、間違いも指摘できたんだよ。ちょっとお前メモを持って来い」

　言われるままの店長は無言で紙を持ってくる。

「世の中にはメモという便利な物があってな、お前知ってるか？メモの書き方」

　不覚にも僕はこれを聞いてブッ！と笑ってしまった。店長がメモに何かを書き始めた。僕は「なんか客に無理難題を言われて書かされて証拠とかにされたら不味いんじゃないの？」なんて思った。そしてまた怒られた。

「誰が席のアップグレードを要求したんだよ。お前は俺の言ってること分かってるのか！」

　その後、色々とゴニョゴニョゴニョ。お前は分かってない。お前はアホだ。HISは信用ならない等々、言われた後に店長は引き下がった。

その後店長が現る。

「すみません。チケット取れました」
「おう、そうか。どこで取った」
「HISです」
「HISは駄目だって言ったじゃないか！！！！」

　一同、大ゴケである。

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夏はやっぱりシルバーアクセだよね。

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