来週、また山口県に行くことになりました。それはさておき「ほしのあき」。彼女は遅咲きのアイドルとか言われているので、25歳くらいだと思っていたのだが、雑誌を見たら29歳だった。ピギャー!てか、なんかで25歳だか27歳って見た気がするんだけどな…
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春が訪れ暖かくなってきたとはいえ、誰もいないアパートにひとりで帰るのは寒い限りだ。玄関にカバンを投げ出し、暗闇の部屋に明かりを灯すのが毎日のローテーション。しかし今日は闇の中に点滅するランプが目に付いた。留守番電話にメッセージが入っている知らせだ。伝言の再生ボタンを押すと電子音が鳴り、女性の声が乾いた部屋に広がった。
「お預かりしているメッセージは以上です」
恐らく勧誘が電話をかけてきて、留守番電話のメッセージが流れた途端、受話器を置いたのだろう。誰にも電話番号を教えていない我が家に電話をかけてくる知り合いはいない。そのため留守電に用件を吹き込むものもいない。しかし今日は違った。電子ボイスの女性がいつもと違うメッセージを読み上げたのだ。
「メモリが溜まりすぎています。必要のないデータを削除してください」
僕は無言が納められた留守電のメッセージでさえ、届く度に律義に消している。試しにメッセージの削除ボタンを押したが、伝言が収められていないという案内が流れた。なにが溜まっているのだろうか。ふと、考え込んだがすぐに答えが浮かんだ。
僕が使っている電話は、ライター時代に買った品で、ファックスも兼用している。ファックスに何かが届いているのだろう。ライターを止めてから一度も排出していないはずのファックス用紙が、電話機の後ろで波打っている。
波打つ感熱紙をずるずると引き出すと10枚ほどの紙が出てきた。どこからだろうと、送信票を見ると「○○様へ」と書かれていた。僕の名前ではない。これは間違いファックスだ。ファックスもメールと同じ一方通行。一度送ったら正しい相手に届いているか分かりにくい。
送信者にとっては手痛い失敗だが、僕にとっては孤独な部屋に届いた暖かなメッセージ。メールでは伝わりにくい、温もりを感じる手書きの文章。僕はファックス用紙を手で整えて文章に目を滑らせた。
つづく
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春が訪れ暖かくなってきたとはいえ、誰もいないアパートにひとりで帰るのは寒い限りだ。玄関にカバンを投げ出し、暗闇の部屋に明かりを灯すのが毎日のローテーション。しかし今日は闇の中に点滅するランプが目に付いた。留守番電話にメッセージが入っている知らせだ。伝言の再生ボタンを押すと電子音が鳴り、女性の声が乾いた部屋に広がった。
「お預かりしているメッセージは以上です」
恐らく勧誘が電話をかけてきて、留守番電話のメッセージが流れた途端、受話器を置いたのだろう。誰にも電話番号を教えていない我が家に電話をかけてくる知り合いはいない。そのため留守電に用件を吹き込むものもいない。しかし今日は違った。電子ボイスの女性がいつもと違うメッセージを読み上げたのだ。
「メモリが溜まりすぎています。必要のないデータを削除してください」
僕は無言が納められた留守電のメッセージでさえ、届く度に律義に消している。試しにメッセージの削除ボタンを押したが、伝言が収められていないという案内が流れた。なにが溜まっているのだろうか。ふと、考え込んだがすぐに答えが浮かんだ。
僕が使っている電話は、ライター時代に買った品で、ファックスも兼用している。ファックスに何かが届いているのだろう。ライターを止めてから一度も排出していないはずのファックス用紙が、電話機の後ろで波打っている。
波打つ感熱紙をずるずると引き出すと10枚ほどの紙が出てきた。どこからだろうと、送信票を見ると「○○様へ」と書かれていた。僕の名前ではない。これは間違いファックスだ。ファックスもメールと同じ一方通行。一度送ったら正しい相手に届いているか分かりにくい。
送信者にとっては手痛い失敗だが、僕にとっては孤独な部屋に届いた暖かなメッセージ。メールでは伝わりにくい、温もりを感じる手書きの文章。僕はファックス用紙を手で整えて文章に目を滑らせた。
つづく
しかし10枚もの間違いFAXって、迷惑じゃ
なかったですか?
続きが気になる~!!