元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

Y氏の隣人~後編~

2007年03月11日 22時25分18秒 | 会社での出来事
 腹水ボインに返らず。意味はシラネェ。

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 前回の続きです。

 僕の記憶が完全に吹き飛んでいる。三鷹駅でお客さんとY氏の3人で飲んだ。そこまでは覚えており、その次の記憶は前編に書いたとおり東京駅に到着したところへと繋がる。確かに3人で飲んで店を出てから駅に行くまでの記憶などがまったくない。

「東京駅からの記憶はあるんですけど、その前何かありました?てか、しました?」
「途中で中央線を降りたのは覚えていないんですか?」
「んぇ!電車を降りたんですか?僕、新宿で降りようと思ってたんですけど、新宿じゃないんですか?」
「いいや、新宿の数駅手前でしたよ。村尾さんは椅子に座って、僕は前に立っていたんですけど、電車が駅に到着してドアが開いたら何も言わずに外へ飛び出していきましたよ」

「えええ!そこでも吐いていたんですか?」
「いや。そこでは降りただけで…。たぶん気持ち悪くて降りたとは思うんですけどね。そしてしばらくその駅にいて、何分かしたら東京行きの最終が来たのでそれに乗ったんです」
「は・はぁ…」
「だから最初乗ったときは快速だったんですけど、村尾さんが東京に到着した時は鈍行だったんですよ」

 まったく記憶にございません。しかし言われて見ると辻褄が合う。ちゃんと最終電車に間に合うように電車に乗ったはずなのに、東京駅は閉まりかけていた。そういうことだったのか。

「じゃあその後のことも当然覚えてないんですよね?」
「え?!」

 なに?僕、まだ何かやった?いけないことした?

「今度は僕が途中下車したんですよ。ちょっとトイレに行きたくなって。だから僕は村尾さんと一緒に東京駅には帰っていないんですよ」
「ええ!じゃあ東京駅でエスカレーターですれ違ったのは何だったの?」

僕は彼の真面目な性格を知っている。彼はクソが付くほどの真面目だ。

「村尾さんが心配だったので、タクシーで東京駅に向かったんです。そしてたぶん電車で寝てるんだろうな~と思って、改札を抜けてエスカレーターを上ったら、ちょうどすれ違ったんですよ」

 えへえへ。彼は僕が途中下車したのにつき合わされ、自身の途中下車後にわざわざ東京駅までタクを飛ばしてやってきたのだ。僕は三鷹駅で寝て起きたら東京駅にいたとだけ思っていたのに。しかも会ったら会ったでゲロ吐くは、カプセルホテルまで付き合わせるはで、もう、えへえへ。

サウイフモノニ ワタシハナリタイ



検索結果です。エヘエヘ。
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2 コメント

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Unknown (ひらせさん)
2007-03-13 06:33:39
その人、なんてよい人なのっ
独身じゃないんですよね~
あーあ。独身だったら即効紹介してほしいです。
やさしさに飢えているので
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Unknown (村尾さん)
2007-03-13 22:49:28
けどその人はよく嫁のことを尋常じゃなく悪口を言ったりします。顔に引っかき傷を作っていることがあります。優しい人が女に優しいかと言うとそうでもないようですよ。
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