(蓮花寺を出て番場宿を行く)
(番場の宿場内を行く)
(番場宿 4)
蓮華寺を出て中山道を進む。
道路は少しずつ登りになっている。
山に挟まれた僅かばかりの畑や田圃が中山道を取り巻いている。
鎌刃城まで3kmの案内があったり、
中山道西番場の手書き案内があったりする。
右手に北野神社、称揚寺を見て進む。
道はぐんぐん登っている。
家並みが途切れた所に、「中山道 番場」の石碑がある。
西から来る人には、番場宿の入り口、
東から来た人には番場宿の出口になる。
(鎌刃城まで3kmの案内)
(北野神社)
(中山道 西番場の案内)
(称揚寺)
(中山道 番場宿の石碑)
(高速道路脇の長い登り坂)
中山道は左の高速自動車道と一緒に長~い坂道を登っていく。
しばらく行くと旧中山道は高速道路から右に離れて行く。
道路は下り坂となり三叉路に出る。
左角に道標が二本建っているが、とても分かり難い道標で、
歩いてきた方から見て正面に「右中山道」、右面に「左中山道」と書いてある。
もう一つの道標には、中山道の道標と同じ面にあるのは、
「右中山道」のある面には「番場 醒井」とあり、
「左中山道」とある面には「摺針峠 彦根」とある。
(三叉路)
(見難い標柱)
どちらから見て右でどちらから見て左なのだろうか?
近辺の地理に詳しい人なら分かるのであるが、
この道標だけでは分からない。
このあと、中山道は摺針峠へ向かうことだけは解っている。
左へ行けば、高速道路と平行して坂を登っていくのが見えている。
右へ行けば山道を登っていくようだ。
どちらかと言えば、右へ行くのが山の中へ行きそうで、
この際方向としては正しそうである。と考えて90℃右折する。
「右中山道」である。
ところが「右中山道」を標識で見ると彦根方面でなく、番場方面となっている。
判りにくい標識で、これを無視して、
とにかく「右中山道」へ歩くことにする。
周りは山間のわずかばかりの田畑の間を道路は抜けている。
やがて今度は左に90℃左折し、上りの勾配がきつくなる。
途中拾った杖代わりの枝がこんなに役立つとは思わなかった。
木の枝の杖のお陰で、比較的楽に平地を歩いているかのように、登っていく。
右手に「平野山 称名寺」を見て上ると、左手にさらに上に登る道がある。
神明神社と思われるが、疲れて上に行く勇気がない。
上に登れば火災にあった望湖堂があるはずである。
そして広重はこの望湖堂から見た琵琶湖を、
「鳥居本」の浮世絵にして残している。
ここが摺針峠である。
(平野山 称名寺)
(広重描「木曽海道六拾九次之内 鳥居本」)
諦めて先に進むと、左手に「旧中山道鳥居本宿左」の
消えかかった案内があり、コンクリートの階段と鉄の古ぼけた手すりがある。
「旧中山道」は曲がりくねった自動車道を串刺しにするように、
急勾配で下っている。
道はもちろん草道で、足をとられないように注意して歩く。
どんなに人里は離れた所でも、
ペットボトルの空き瓶やジュースの空き缶が、
泥まみれになって転がっているのが、日本の道路である。
自動車道から投げ込んだものか、
あるいは歩行者が荷物を軽くするために捨てたものか判らないが、
旧中山道の案内看板を書いた人は、
この古道を世界遺産にしたいと記しているが、
ゴミが多いこの道では、世界遺産に登録することは、
とても無理だと思った。
(旧中山道入り口の案内)
(旧中山道の草道)
(旧中山道の急な下り坂)
(自動車道を串刺しにして通る旧中山道)
(瓦礫の山道)
泥の道路を整備し、橋を架け、歩きやすくしてある。
山を下りきった出口は国道8号線にぶつかり、
大きな看板で、
「旧中山道 明治天皇御聖跡 弘法大使縁の地 磨針峠 望湖堂 」
(是より歩いて八百米)と案内があるが、
残念ながら、出口右側になにやら道路工事か建築工事のクレーンや
ブルトーザーなどの建設機械を囲っている鉄板の塀が、
50メートルほどに渡って続いているようでは、
とても世界遺産になりそうにない。
(旧中山道の橋)
(竹薮の横の道)
(旧中山道 磨針峠望湖堂まで800mの看板)
国道8号線を左折。
この道路も本来国道21号線の延長線にあるが、
どこから8号線になったものやら判らない。
旧中山道は、矢倉川の橋を渡って国道8号線と左に分かれて、
鳥居本宿に入っていく。
松並木の手前左手に、
「おいでやす 彦根市へ」のモニュメントが、
旅人を出迎えてくれる。
(*)筆者注:国道8号線は新潟県新潟市が起点で京都までであるが、
国道21号線は米原から8号線となっていることが判った。
(国道8号線)
(おいでやす 彦根市のモニュメント)
水筒なら捨てないでしょうに、使い捨ての空き缶やペットボトルだから、なお捨ててしまう。
毎日、毎日ペットボトルや缶が製造されて、毎日、毎日捨てられていく。馬鹿なことをしていると思います。
全部、量り売りになって、入れ物持参になればいいのに。
コメント有難うございます。
良い考えですね。
これこそエコに繋がります。