(地蔵川、水のきれいさを、腕が悪くて写せない)
(透明な水中に生える梅花藻)
(醒ヶ井宿 2)
「腰掛石」と「鞍掛石」を見て、
その先の左手、川の向こう側に地蔵堂があり、
地蔵川で有名なハリヨ(棘のある魚)を見ることが出来た。
この魚は、滋賀県と岐阜県の湧き水がある20℃以下の清水に生息する魚で、
宿場の道路の左はとても清らかな冷たい水が流れ、
ハリヨも梅花藻もこの冷水の中に繁殖する。
季節でもないのに梅花藻が小さな花を付けている。
ハリヨも梅花藻と共に天然記念物として保護されている。
(ハリヨとそれを見る観光客)
(透明な水に梅花藻の白い花)
その流れのさらに左の狭い所に民家が建っている。
そんな所に本陣跡があり、今は料亭になっているようで
ある。
道路の右側には宿場らしい古い家が繋がっている。
やがて脇本陣跡の門があり、
「明治天皇御駐輦所(ごちゅうれんじょ)」の石碑が建っている。
(*)筆者注:駐輦所とは天子が乗る乗り物を駐めた場所と言う意味。
(本陣跡)
(宿場の様子3)
(明治天皇御駐輦所)
左手の川向こうに問屋場跡があり、中を展示してある。
問屋場を見学することは何回か機会に恵まれたが、
その殆んどが事務を執るところか、客をもてなす所であった。
荷物を裁く場所を見るのは今回が初めてで、大変興味があった。
(問屋場跡)
(問屋場跡2)
(問屋場跡3 荷捌き所)
(問屋場跡4 荷捌き所2)
(問屋場跡5)
さらに右側には「了徳寺」があり、
ここには天然記念物の「お葉付き銀杏(いちょう)」がある。
銀杏(ぎんなん)は普通、枝にぶどうの房のように実がなる。
しかしここの銀杏(いちょう)の実(ぎんなん)は、
葉っぱに実がなるので有名で国の天然記念物に指定されている。
醒ヶ井だけでなく「お葉つき銀杏」は他にもあるそうであるが、
せっかく通りかかったので、この珍しい現象を見てみたいと思った。
しかも時期は秋で、丁度あの臭い香りの銀杏(ぎんなん)が、
栗や椎の実と同じように、木から落ちてくる時期でもある。
早速、山門から入って鐘楼のある左の方へ行く。
大きな木が伸びていて、
鐘楼の周りには、銀杏(ぎんなん)の実が沢山落ちていた。
誰も拾う人もいないのであろう。
(了徳寺)
(了徳寺銀杏の木)
(葉っぱに付いたギンナン1)
話が変わるが、
ボクは銀杏(ぎんなん)の実を食べるのが好きで、
殻を割って火にかけ焼いて、塩で食べるのが大好きで、
酒のつまみにもってこいである。
家が醒ヶ井宿の近くにあれば、銀杏を拾って帰るところである。
この「お葉付銀杏」について、
(周囲2.5m、高さ12m、樹齢150年。
毎年8月から11月上旬頃の間、
数多くの銀杏(ぎんなん)を実らせますが、
その一部は葉面上についています。
銀杏の発育が不完全なものが多く、小さくて超楕円や、
細長く普通の銀杏と著しく形が異なっています。
葉面上に生じる銀杏の数は、
多いもので5~8個ですが、
おおむね1~2個で葉脈が次第に太くなり、
先端の所が主に形作られえて行きます。
化石から出土された「いちょう」に良く似ていて、
銀杏が葉面上に生じるのは、
花が枝や葉の一部だと言う学説を裏付けるものです。
「いちょう」は、中国、日本の特産で、わが国においては、
神社仏閣の境内に数多く植えられていますが、
この「おはつきいちょう」のような葉面上に銀杏を生じるものは少なく、
貴重なものとされています。
昭和4年国の天然記念物に指定されました。)
(米原市・米原観光協会・浄土宗本願寺派石籠山了徳寺)とある。
イチョウの木が神社仏閣の境内に数多く植えられているのは、
イチョウの木は水分が多く含まれ、
延焼を免れるためであることが判っている。
お葉付きイチョウも、テレビでは見たことがあるが、
実物を見るのはこれがはじめて。
テレビで見ると、実がついている葉が、
本来のイチョウの葉(東京都のシンボルマークになっている扇を広げた葉)
そのものの根元に実が付いていた。
それにしても醒ヶ井宿では、
生まれて初めて見るものが多かった。
(葉っぱに付いたギンナン2)