来年のブラジル・ワールドカップ本大会開幕まで約300日。ザック・ジャパンは東アジアカップで代表デビューを果たした6選手を加えて、南米王者ウルグアイとの一戦に臨んだ。
この試合では予選を勝ち抜いた主力組と新戦力との融合が注目されたが、東アジアカップ組からスタメン起用されたのは柿谷曜一朗のみ。後半途中に豊田陽平と山口螢が起用されたものの、森重真人、青山敏弘、工藤壮人には出番が与えられず、交代枠を2つ残したまま、大敗を告げるホイッスルがスタジアムに鳴り響いた。
周囲はコンフェデレーションズカップを終えたチームにどれだけ変化を加えるのかを期待していただけに、結果と選手起用だけを見れば「消化不良」のようにも思われる。ただし、指揮官ならではの配慮とチーム作りにおけるステップだったと考えることもできるのではないだろうか。
アルベルト・ザッケローニ監督は、ワールドカップ出場権の獲得後、「コンフェデが終わったら最終章に入る。そこから全員がスタート地点に戻り、新しい競争が始まることになる。Jリーグでも良い若手が育ってきており、良い競争があるのではないかと思う」と語っていた。
その序章となったのが先の東アジアカップ、そこで目に留まった選手を招集したのが今回のウルグアイ戦だ。一方でこれまで試合出場にかかわらず呼び戻していた欧州組、中村憲剛や前田遼一といった常連組を「ベテラン、代表の常連の選手は信頼しリスペクトしているが、その選手たちのパフォーマンスは計算できる。トライする時には新しい選手を試してみたい」と招集を見送った経緯がある。
現在、日本代表には予選を勝ち抜いた主力組、その他の欧州組と国内組、東アジアカップ組という“ラージグループ”ができたと考えていい。もちろんこれから台頭してくる選手もいるだろう。ポイントは本大会に向けてザッケローニ監督が彼らをどのように見定め、融合させていくか。そして本大会を戦う23人の組み合わせを考えていくかとなる。
ウルグアイ戦後、本田圭佑は東アジアカップ組の柿谷について「準備期間が短い中で、初めてにしては非常に順応していた。本来はもう少しできるとは本人も思っているだろうし、Jで見せている実力を出し切れなかったと思う」と評したように、今回のスケジュールでは新戦力の実力を引き出し、現有戦力と融合させるための準備期間が足りなかったのは明らか。それでも指揮官は本大会に向けてのチーム作りにおいて、これまでスタメンで起用してきた選手をベースにしながら、新しい血を加えていく意思表示をしたのは間違いない。
ウルグアイ戦の事前合宿に際し、一番最後に合流した内田篤人はチームの変化について、こう語っている。
「新しい選手が入って来て、ちょっと緊張感みたいなものはあった。誰が試合に出るのかって。静かにボール回しをしたりとかね。それも悪くないと思う」
この内田が語った緊張感こそが、今のザック・ジャパンに求められる「刺激」だ。
内田は以前、自分の置かれた立場について「一度(代表から)落とされるくらいのほうがいい」というコメントを残している。刺激と危機感を植えつけたいと考えたのだろう。ウルグアイ戦後には「(失点には)個人のミスも絡んできているし、もう一度考えなきゃいけないのかなと。システムとかは監督が考えることなので、選手同士で守備の意識を選手同士で話し合わなきゃいけない」とも話していた。
世界と伍するためには、ちょっとしたミスが失点に絡んでいる現状、決定機をしっかりと決められない課題を改善していかなければ話にならない。
本田はそのために必要なものとして「個の力の向上」を挙げている。当然ながら選手それぞれが意識を高めていかなければ、「個の力」が上がっていくことはない。
そこでプラスになるのが、「刺激」という名の緊張感である。日本代表におけるポジション争いの激化を受けて各選手が意識改革し、所属チームに戻ってのトレーニングや試合でレベルアップを図ることこそが、代表チームの強化につながる。勝負どころの見極めや集中力の維持、危機察知能力、ゲームの流れを読む力も個々の進化が不可欠となる。ウルグアイ戦で失点に絡むミスをした吉田麻也の途中交代に関して、ザッケローニ監督は「予定どおり」というコメントを残しているが、それを本人を含むラージグループの選手たちがどう受け取るかだ。
チームを率いる立場の人間として、ザッケローニ監督は今回のウルグアイ戦でいきなり大ナタを振るうのではなく、チームに少しの「刺激」を注入するにとどめた。そこにはこれまで重用してきた選手への配慮があったのだろう。ただし、その一方、コンフェデ、ウルグアイという強豪相手の試合で、良くも悪くも選手個々の技量や将来性において見えたものがあるはず。精神的支柱として位置する選手に対しても、“聖域なき改革と競争”をもたらすタイミングを検討すべきだろう。
ウルグアイ戦でまずファーストステップを踏んだとすれば、指揮官には9月に行われる代表戦でさらなる「刺激」を入れていくことを期待したい。次回の代表招集はグアテマラ(9月6日/長居)、ガーナ(同10日/日産ス)との2連戦となることで今回よりも期間が長く、多くのメンバーを集めることが見込まれる。もちろん2試合を有効に使った「刺激」の入れ方も可能となる。
本大会開幕までに残された時間は300日程度。指揮官がチームに投下する「刺激」が、競争意識と個々のレベルアップにいかなる変化と進化を生み出すのか。ザッケローニ監督の決断と思惑に注目だ。
※引用しました。
陸上の世界選手権の第6日が15日、ロシアのモスクワで行われ、女子200メートル予選では、福島千里(北海道ハイテクAC)が23秒85で4組6着に終わり、予選敗退となった。
悔しい結果となった福島は、涙ながらにレースを振り返り、「スピード感が違った」と肩を落とした。
以下、レース後の福島のコメント。
「どうしてこんなに遅いのかなと思います。自分の思っていたのとスピード感が違いました。落ちつき過ぎたのかもしれないです。外側のレーンの人に追いつこうと思っていました。私は後半勝負ができないので、『コーナーを曲がる前に抜かないと』と思っていたけど、全然追いつかなかったです。
調整もアップも良くできていました。でも、やっぱり遅いなと……。今日のレースは(タイムが)結構かかったなと思いました。今日のレースに向けて、今シーズンの大会の中では一番練習をしてきました。質も量も、(本番で)出し切るようにやってきました。
やっぱりロンドンもテグもアジア大会もベルリンも北京も経験してきたけど、また振り出しに戻るいいきっかけになったレースだと思います。またここから(スタートだとしたら)、北京の時のように、状態は良くなっていくと思います」
※引用しました。
本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来既に68年、国民のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。
ここに歴史を顧み、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
※引用しました。
SMAPの木村拓哉(40)が、大ヒットドラマ「半沢直樹」の後番組にあたる10月スタートのTBS系連続ドラマ「安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~」(日曜、後9・00)に主演することが14日、分かった。
時空を超えた究極のラブストーリーで、木村は未来から現代に送り込まれたアンドロイドを演じる。ヒロインは女優の柴咲コウ(32)。03年1月クールで同局が放送した連ドラ「GOOD LUCK!!」以来、10年ぶりのドラマ共演となる2人が“半沢”に続くヒットを狙う。
総理、パイロット、レーサー、脳科学者などを演じてきた木村が、アンドロイドの安堂ロイド役で“半沢”の後を引き継ぐ。未体験の役柄に木村は「僕自身としても新しい挑戦。時空を超えた世界、その設定にもワクワクします。『安堂ロイド』という男を現場でしっかりつくり上げていきたい」と、9月上旬のクランクインを心待ちにした。
オリジナルで描かれるドラマは、2113年から現代にやってきた安堂ロイドと、ヒロイン・安堂麻陽(あさひ)の時空を超えた恋物語。ある人物から依頼を受けたロイドが机の引き出しから現れ、抹殺された天才科学者・沫嶋黎士(まつしま・れいじ)の婚約者で何者かに命を狙われる麻陽を守っていく。
ロイドと黎士の2役を演じる木村が柴咲と10年前に共演した、ANAを舞台にした青春ドラマ「GOOD LUCK!!」は最終回の平均視聴率が37・6%を記録。木村がパイロット、柴咲が整備士を演じ、航空業界の就職ブームを呼んだ。
再共演に木村は「愛は時空を超えられるのか…そんなラブストーリーの相手が柴咲さんで心強い」と語れば、柴咲も「過去のいたらなかった自分を進化させ、今できることを惜しみなく体現できたら。麻陽にとっても私にとってもヒーローである木村さんに気持ちよくロイドを演じてもらえるよう尽力します」と再会が待ち遠しそう。高視聴率をマークした“最強タッグ”が、愛を理解できない男と愛を失った女を演じ、極上のラブストーリーをつくり上げていく。
※引用しました。
第95回全国高校野球選手権大会第8日は15日、甲子園球場で2回戦を行い、第4試合は鳴門(徳島)が延長10回、修徳(東東京)に6―5でサヨナラ勝ちし、1980年以来33年ぶりに3回戦に進出した。鳴門が夏2勝を挙げるのは準優勝した50年以来63年ぶりとなった。
鳴門は2回、先頭の伊勢が左翼席へのソロ本塁打を放って先制すると、稲岡も二塁打で続き、松本の適時打で加点。3回には内野安打と四球で1死一、二塁とし伊勢が中越えの2点二塁打を放ってリードを広げた。4回から小刻みに反撃を許し、7回には同点とされたが、延長10回に松本の一打で決着。伊勢の左中間を破る二塁打を口火に、続く稲岡のバントが内野安打となり無死一、三塁。敬遠四球で無死満塁となり、松本が左翼線へのサヨナラ打を放った。
先発のエース板東は10安打5失点を許しながらも10回134球を投げ抜き、1回戦に続いて完投。
修徳は4点ビハインドから一時は5―5の同点に追いついたが、9回の好機であと1本が出なかった。
※引用しました。
◇セ・リーグ
巨人・ホールトン―中日・大野(東京D)
DeNA・三嶋―広島・野村(横浜)
阪神・能見―ヤクルト・木谷(京セラD)
◇パ・リーグ
西武・野上―楽天・田中(西武D)
ロッテ・唐川―オリックス・西(QVC)
※引用しました。