◆ヤクルト―巨人(13日・神宮)
【巨人スタメン】
1(右)長野、2(中)橋本到、3(遊)坂本、4(一)阿部、5(三)村田、6(左)ギャレット、7(二)クルーズ、8(捕)小林誠、9(投)大竹寛=右
【ヤクルトスタメン】
1(中)坂口、2(右)比屋根、3(遊)西浦、4(左)バレンティン、5(三)今浪、6(二)谷内、7(一)鵜久森、8(捕)西田、9(投)山中=右※引用しました!
ブラジル戦に続き、ロシアにもストレート負け。最も深刻な点は、精神的支柱の木村の調子が上がってこないことだ。試合直後、記者会見に現れた木村は目に涙を浮かべ、「うーん……。最後、決めきれなかった。そこが勝ちきれないところ」と自らを責めた。
第2セットの28-28で、木村がレフトからのスパイクをブロックされてセットポイントを奪われた。セッター宮下は、もう1本、木村にトスを上げたが、続くスパイクもレシーブされて切り返され、セットを失った。
エースとして、大事な場面でスパイクを決めることが木村の役割だが、今大会はスパイク決定率が低い。第3戦までは通算33・75%。ロシア戦も34本打って9本しか決まらなかったうえに、打ち切れずにフェイントに頼る場面も多い。持ち前の柔軟なスイングでブロックをかわしても、体重が乗っていないから簡単に拾われている。
木村は5月の五輪予選で右手小指を痛め、その後のワールドグランプリは出場せず。調整が遅れていたが、真鍋監督は、木村を信頼して、ウイングスパイカーのベンチ入り人数を通常の4人から3人に減らした。攻守にバランスの取れた木村の代役はおらず、復調を待つしかない。
1次リーグはここまで1勝3敗。15日の最終第5戦のアルゼンチンも1勝3敗で、決勝トーナメントに進出できる4位の座をかけた一戦になる。世界ランキングは日本の5位に対し、アルゼンチンは12位と格下で、上昇のきっかけをつかむには格好の相手だ。
木村は「自分たちらしい気持ちを込めたプレーをして、しっかりアルゼンチンに勝って、いい形で決勝トーナメントに進みたい」と声を振り絞った。※引用しました!
台風上陸いまだゼロ--。台風1号の発生が7月3日と史上2番目に遅く、発生個数も13日現在6個と、昨年同期比で8個少なく、3年ぶりに7月までの台風上陸数がゼロになった。熱帯太平洋東部の海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」が今春まで続いた名残とみられる。ただ、今後も同様の傾向が続くとは限らず、専門家は注意を呼びかける。
日本に接近する台風は、主に太平洋西部の熱帯付近の海上で発生する。温かく湿った空気が上昇気流になって多くの積乱雲を形成。さらに周囲の空気を吸い込み熱帯低気圧になり、中心付近の最大風速が約17メートルに達すると台風と呼ぶ。
今年の台風1号の発生は7月3日。1998年の7月9日に次ぐ史上2番目の遅さで、原因とみられるのがエルニーニョだ。
エルニーニョで熱帯太平洋東部の海面水温が上昇すると、遅れてインド洋の海面水温が上昇することが多い。エルニーニョは今春終息したが、気象庁によると、インド洋の海面水温は、3月には基準値(前年までの30年間の各月の平均値)を0.72度上回る29.48度を観測、基準値との差では98年1月に次ぐ観測史上2番目の高さだった。4月も0.65度、5月も0.50度基準値を上回った。
海面水温の高いインド洋では、上昇気流が発生する。持ち上がった空気は、日本に接近する台風の発生する太平洋西部からフィリピン沖で下降気流となり、台風の発生を抑え込んだ形だ。
気象庁によると、7月まで台風が一つも上陸しなかったのは2013年以来3年ぶり。13年は8月も上陸しなかった。しかし、インド洋の海面水温は6月にほぼ基準値になり、状況は変わっている。実際、6月は発生ゼロだった今年の台風は7月に4個、8月に入って既に2個発生。13日正午現在、台風6号が日本のはるか東を北に進み、15日ごろ北海道に接近する見込みだ。
名古屋大宇宙地球環境研究所の坪木和久教授(気象学)によると、台風の年間発生総数は平均約26個で、年によって大きな変化はない。このため、坪木教授は「8~10月に多数発生する可能性がある」と指摘する。今年同様、7月になって初めて台風が発生した98年には、9月に台風が2日連続で近畿地方に上陸し、死者行方不明者は19人に上った。坪木教授は「これまで台風が少なかったからこそ警戒が必要だ」と呼びかけている。※引用しました!