ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

新生社民党にエールを贈る(20210222)

2021年02月22日 | その他の論考

 新生社民党が昨日、2021年2月21日に発足した。ひとまず良かった。立憲民主党への合流組との間で、どうなるかと些か心配していたが、まずはスタート地点に立てた。それも副党首が大椿ゆうこさんであり、納得。それにしても瑞穂さんは苦節何十年。2003年に党首になり(空白期間があるが)、おじさんたちのイデオロギー論争の中で相当消耗したと思う。

 これからはジェンダー平等と格差是正にフレキシブルに行動する社民党を貫いて戴きたい。護憲については村山政権時の総括を現在の時点からやりなおさなければならないだろう。現実に完膚なきまでに破壊された「平和憲法」にしがみつくだけでは、意味がない。米日同盟軍化している自衛隊=軍隊をどう考えるのかは、沖縄を戦場とし、基地化してつくりあげた「戦後日本国家」を質さない限り、展望は開けまい。このためには、平和に対する現実的で原理的な内容の獲得が問われ続けている。むろん大日本帝国から戦後日本国家への変容と、この国の侵略戦争を不問にしてきた無責任な態度は交差しており、大きな総括的な作業が党内論議を超えて行われなければならないだろう。

 この意味で、沖縄の山城博治が常任幹事になったことも一歩前進に繋がれば幸いだ。また沖縄出身者のコラムニストの伊是名夏子さん(神奈川県連)が就任したことも歓迎したい。彼女は骨形成不全症のため車椅子に乗るお母さんでもあり、政府の「自助」を突き破る一翼を担うことになるだろう。常任幹事8名中4名が女性となり、二人が沖縄出身者となるのは画期的なことだろう。

 しかし国政選挙で総得票数の2%をクリアしなければ、政党要件から外れることになるので(19年の参院選でクリアしたため22年まで維持できる)、厳しい闘いは待ったなしだ。私は地域政党でもなければならないと考えているし、地域自治を基本とした取り組みをもっともっと強化していかなければ、ならないはずだ。この意味では、日本共産党に完全に水をあけられている。この差は如何ともしがたいが、イデオロギーよりも現場感覚を研ぎ澄ました議員や活動家が各地から生み出せなければ、今の自公政権を覆していく勝算はないだろう。

 野党共闘が問われているが、数合わせの野党共闘を超えた、何のための野党共闘なのかを、市民が中心になって議論していくべきだろう。

 私は基本ノンセクトだから、入党する考えはないが、協力できることは積極的に協力していきたい。本気で頑張りましょう。



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