私が沖縄に来始めたのは、1989年5月のことだった。2013年10月から名護市に住んでいる。そこで出会う「沖縄らしさ」と言えることはいくつかある。私は歩くフォトグラファーなので、嫌でも気づかされることがある。
道路には車道と歩道がある。自転車道路もあるが、日本の法律では限定的だ。しかし沖縄県の歩道にはいくつかの由々しき事態が広がっている。
①まず歩道部はガタガタだ。フラットではない。溝にそって亀裂が走っている。まっすぐに歩けない歩道が珍しくない。
②亀裂から雑草が繁茂している。「ここを歩け」と言うのかと、泣きたくなるような歩道も珍しくない。靴下に草の種がついてくる。これが痛かったりする。靴の中に種が侵入してくる。沖縄の雑草の繁茂力は凄いのだ。
この状態は、農道の話じゃない。市町村道、県道、国道も50歩100歩だ。
③歩道に自動車が平気で乗り上げている。駐車場がないからなのか、平気の平左だ。無神経なのか。私はしばしば出会う。歩道のど真ん中に止めていることも珍しくない。せめてどちらかに寄せることをお願いしたい。先日は歩道を堂々と走って私の前に出てきた車と出会った。私はその歩道の進路を譲らなかった。歩道も車道だと勘違いしているドライバーも居るようだ。
がんがん歩ける私でもこう思うのだ。杖をついている人、白杖を使っている人、車椅子を使っている人、小さなお子さん連れの人などにとっては、極めて深刻な問題だろう。
車の便利だけが優先されることは理にかなわぬ事だ。ご注意と、他者への配慮、改善をお願いしたい。
私たち歩行者は、歩行者の権利を主張していこう。