ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き、琉球諸島を巡る基地・戦争への道を問いかけ、自然を語る。●無断転載、お断り。
 

【拡散願います】【お詫び】【訂正】ブルービーチ演習場周辺での「アイアンフィスト25」を見る(20250224)

2025年02月28日 | キャンプハンセン・ブルービーチ
2025年2月24日(月)曇。
【お詫び】写真が小さくなったのは、記事入力の方法が変わってしまったからです。誠に申し訳ありません。他意はありません。次から直します。やり方分かりました。


 2月24日は日本の暦では休日だが、米国の暦は平日だ。だから米日共同演習「アイアンフィスト25」は今日もやっているだろう。そう考えて、ブルービーチに私は行った。
 その結果、いくつかの動きを見ることができた。そこを分けてお伝えしたい。時間の流れを尊重しながら、分けて考える。
 
 「ブルービーチ」って、どこにあるかわかりますか。沖縄島の中北部。在沖米国海兵隊の主要な基地があるのが、キャンプ・ハンセン。金武町・恩納村・名護市・宜野座村にまたがる4978ヘクタールに及ぶ。その南側に沖縄高速道路が走っている。その南側に国道329号が走っている。南に金武湾がひろがっている。
 ブルービーチ演習場はキャンプ・ハンセンから南西へ約2kmの位置にある金武岬の東西に広がる約38ヘクタール。水陸両用訓練(上陸演習)やヘリパッドがあり、離発着訓練が行われている。対岸の平安座(へんざ)島や宮城島まで約8~9km。
 勝連半島の先端に海軍基地ホワイトビーチがある。この港に揚陸艦が寄港して、海兵隊員や様々な物資を積み上げたり下ろしたりしている。ホワイトビーチから津堅島沖を北上すると平安座島・宮城島・伊芸島をこえると、金武湾を望む海域となる。この付近からBB(ブルービーチ)まで約10km。また北東に行くとキャンプ・シュワブの訓練海域に達する。ホワイトビーチから海域ルートでも辺野古まで約50km。極めてコンパクトに演習ができる場所だ。
 だいたいの地理感覚が掴めただろうか。私たちは日常的に土地の上の道路沿いに移動しているので、海の移動を知る感覚はどうしても鈍い。空の上はなおさらだ。しかし軍隊はこの陸路・海路・空路をいいように使っている。
 
 2月24日の演習は、①金武湾内外で行われている米国海軍・海上自衛隊の訓練、②ブルービーチ周辺で行われている海兵隊による訓練、③米日のヘリコプターによる訓練、④キャンプ・ハンセンでの訓練だった。

2025年2月24日(月)曇
 私は「喜瀬武原入り口」でバスを降りた。11時40分頃。
11:59 左手の車両は水陸機動団の通信隊の車両だ。キャンプ・ハンセンに戻るようだ。但し、ブルービーチ側からきたのか、ハンセン演習場から来たのか、未確認。
12:00 続けてきた。信号側から2台のトラック、乗用車はYナンバーの車両(米兵・家族・軍属)、右の計3台が自衛隊水陸機動団の車両だ。
 
国道329から喜瀬武原入り口を南へ右折。
12:17 ①左前方奥に米国海軍ドッグ型輸送揚陸艦「サンディエゴ」だろう。手前の小粒は海上自衛隊の掃海艦「あわじ」のようだ。米日がそろい踏み。
何をしているのだろうか?

12:22 左(南東)に移動中だ。
12:36 ②BBからハンセン(?)へ戻っていく水陸機動団後方支援大隊第1整備中隊の車両だ。
12:50 BBの近くの金武町中心部が見える場所。左の山はキャンプハンセンの中にある恩納岳。
これをとったのは理由がある。爆裂音が耐えなかったからだ。迫撃砲ならば、私は何度も聞いているから速攻で分かる。今の音は違う。ダン・ダンとの爆裂音の中に、空気を切り裂く音もする。近接地対地ミサイルではないか? 米軍か自衛隊か、不明だ。
13:00 BBゲート前。左が米軍車両。右が自衛隊車両だ。隊員が下りている。
13:12 ②BBゲート前から軍用道路を戻る米軍車両。前に出た大型トラック2両とこの統合軽戦術車両の3台だった。トラックは光量不足で惚けた。
13:29 休憩所で一休み。近くでアカバナーと、バックはシラノセンダングサ。集合的に撮ると生えるね。
13:32 BBに近づく。トベラの花が咲いている。
13:33 BB沖が見える。正面沖が伊芸島。②ゴムボートがじっと3隻浮いている。何をしているのだろう。静かすぎる。
13:33 私はBB側に寄る。①掃海艦は右へ。金武湾の外に位置。
通信内容を傍受できないので、断言できないが、揚陸艦と掃海艦がつるんでいる行動ではないか。揚陸艦の指揮を受けながら、掃海艦は海中にしかけられた機雷を捜索(模擬)しているのかな。
揚陸艦が金武湾に入ることはない(「サンディエゴ」の吃水は7m)だろうが、上陸にはLCACなどの各種の揚陸艇が使われる。仕掛けられた機雷に触れたらお陀仏だから、敵前上陸に機雷掃海は欠くべからず作戦だ。
 これまで私はここで何回も見てきたが、揚陸艦と掃海艦の共同作戦を見るのは初めてだ。
13:50 ここがBBだ。右奥が金武岬。
「ブルービーチ」と聴けば、ロマンチックだと思うかもしれないが、トンデモナイ。
13:54 ③金武湾の南から飛んできたこのヘリはなんだろう。
陸上自衛隊の対地攻撃ヘリAH-64だ。西部方面隊の目達原(めだばる)駐屯地の第1戦闘ヘリコプター隊の所属だろう。「日の丸」が見えた。目達原駐屯地は佐賀県佐賀空港脇にV-22オスプレイが木更津駐屯地から移設すれば、同時に全機種が佐賀に移るのだ。今年の6月末に計画されているそうだ。目達原は西部方面隊の大規模な兵站基地に生まれ変わる。対朝鮮、対中に身構えた作戦基地になる。
私たちはAH-64という最新鋭の攻撃ヘリに目を奪われていてはいけない。沖縄のみならず全体が軍事基地にされていく道を私たちは止めることができるだろうか?

13:54 続けて西から飛んできたC-130系だが、よく分からない。
13:59 ②米国海兵隊員。演習の意思一致だろう。
黒のウエットスーツはダイビング用?戦闘潜水服なのだろう。
14:11 ②戻ってきた。同じウエットスーツを着用している兵隊がいる。静かだと思っていたが、潜水訓練だったのだ。シュノーケルによる潜水によって、機雷を除去するなどのマル秘作戦だろう。静かだと目立たないから、何者だか見逃しそうだ。
14:16 ②交替だ。
14:19 ② 3艘で1個小隊か。
14:22 ③ 米国海兵隊の対地攻撃ヘリAH-1。ヘリパッドに着陸する。
14:24 縦位置にすれば海・浜を入れられる。
報道写真は状況が分からなくては無意味となる。細部の気配りが重要だ。
14:27 森の中のヘリパッドに消える。
14:47 ① 掃海艦304「あわじ」が金武湾の中に入ってきた。奥は伊芸島。
14:50 ①同じく左にターンした。
私は2023年4月に伊良部島・池間島付近(宮古群島)の海域で、第8師団長などを乗せ墜落したUH-60ヘリを捜索する掃海艦・掃海艇を何度も見た。あの捜索技術は救難にも使えるようだが、本職は機雷掃海あるいは機雷の敷設にあるのだ。それが今ここに居るのだ。金武湾に居るから防衛だと思うのは勘違いだ。揚陸艦と動くのは敵前突破のためだ。
14:58 ②ゴムボートと潜水隊。海に出る部隊が入れ替わる。
静かだが、どうも①揚陸艦と掃海艦、②ゴムボートと潜水隊、③対地攻撃ヘリとひとつながりのようだ。静かだからと油断しては、いけない。なおBBでの実弾射撃は不可とされている。
15:15 ①また掃海艦304「あわじ」右へ。繰り返し。

15:20 ①と② ダイバーを乗せてきたボートと、潜っている影が2名。奥に掃海艦。彼等の具体的な演習計画を知りたいものだ。
15時30分頃、帰るとするか。宮古島の準備もしなければならないからな。
16:32 ①国道329号の手前の「軍事車両はゆっくり走れ」の前で、私は荷物を片づけていた。奥が金武湾。そこにBBからやっていた米軍車両2台。余りにタイミングがピタリ過ぎて、私は思わず手にしていた書類を落とした。なんとか撮影に間に合った。
16:36 ④ 喜瀬武原入り口の三叉路で。ハンセンから戻ってきた陸上自衛隊水陸機動団後方支援大隊第1整備中隊のトラックだ。
16:37 ②BBから戻ってきた水陸機動団後方支援大隊補給隊のトラックだ。左折するようだ。ハンセンの野営テントに戻るようだ。
16:48 国道329で水陸機動団後方支援大隊第2整備中隊のトラックだ。ハンセン演習場からハンセンの設営場に帰るようだ。
17:07 ④国道329の喜瀬武原入り口のバス亭で撮影。ハンセン演習場(左奥)から次々と戻ってくる。
また、これからハンセン演習場に向かう車両も計10台余り。
私が乗るバスを待ちながら、撮影。







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