ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

銭ゲバたちの高笑いの中で(20220417)

2022年04月17日 | 暮らしと政治

 おはようございます。唐突ですが、「銭ゲバ」なる言葉を思い出した。ジョージ秋山の漫画「銭ゲバ」だ(1970-71年連載)。金に汚くも我武者羅に儲けようとする輩。ゲバとは「ゲバルト」の略語。ドイツ語で「暴力」の意。前田武彦と大橋巨泉の「ゲバゲバ90分」(1969年から1971年テレビ放映)もあったな。

 権力機動隊の暴力に対するゲバもあったが、党派党争(内ゲバ)が横行し、荒れすさんでいったあの時代。経済の高度成長の中での「新左翼」の台頭と没落。

 何でこんなことを書くのか。本日の沖縄タイムス(共同通信)がこう伝えている。「日米共同声明1年ー台湾言及の背景明かす」「米のアジア関与が狙い」とあり、菅義偉元首相が1年前を振り返っている。

 これを読むと、菅ら権力者のビヘイビアがよくわかる。要は「銭ゲバ」なのだ。50数年前の鉄パイプではない。ミサイルや戦闘機動車等々だ。「『米国がアジアの安全保障にコミットしていく』方向性を確かなものにしたかった」と菅が力説している。「台湾の記述に対する中国指導部の反発も予想し『中国との率直な対話の重要性』などの言葉を共同声明に盛り込んだと言明」と記事にある。わざわざ軍事的な緊張を煽りながら、うまいことバランスを取りながら、軍事産業界の金儲けに貢献し、政財官の権力を高めようということだろう。露骨、露骨。 

 前日(2022年4月16日)のタイムスの論壇に「反対の声あげ、戦場化阻止ー勝連にもミサイル配備」とうるま市安慶名の方が書かれている。縷々書かれているが、「沖縄が戦場となることは間違いない。(中略)私は、勝連のミサイル配備に反対の声を上げていく。沖縄を再び戦場にしないために」と結ばれているのだ。この文の中で、筆者は、自身の体験も記している。2001年9月11日の同時多発テロによって沖縄がどうなったのか。観光客の予約キャンセルが相次いだ、と。そして在沖米軍はアフガンへ、イラクへと参戦し、沖縄はいっとき静かになった。これは私の忘れがたい記憶となっている。

 漫画「銭ゲバ」は謂わば庶民の半端者の話。他方、菅や安倍、岸田らは高笑いをあげながら金儲けができる仕掛けを作っているのだ。それが琉球諸島に建設中のミサイル部隊だったり、辺野古・大浦湾に強行している新基地建設だったり、オリンピック建設(スクラップ&ビルド)だったり。

 高度成長の時代は、自然破壊と公害をまきちらしたが、今や軍事的緊張と戦争を煽りながら儲ける時代だというのだ。全く冗談じゃない。人の迷惑、生き死に顧みない銭ゲバどもを私は許さない。人間として人類が生き残れる道を作り出そう。私たちの覚悟が問われている。



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