昨日の私は、那覇の沖縄県総合福祉センター(石嶺)ゆいほーるで開催された「自立と共生社会ー働くとは生きること、協同で拓く沖縄の未来」(主催:日本社会連帯機構沖縄県本部、日本労働者協同組合センター事業団)に行ってきた。前後に買い物もしようと思っていたのだが、後に予定していた案件をキャンセルしてしまった。疲れたから。疲れたのだが、無為に疲れたのではない。充実しすぎていて疲れたからいいのだが。
私は単純にメインの講演を聴くために行ったのだ。沖縄経済大教授の前泊博盛さんの「復帰50年~自立した沖縄の経済とくらし」を聴きたくて。博盛節は健在だったし、より研ぎ澄まされていた。
冒頭の挨拶が、日本社会連帯機構沖縄県本部の比嘉盛人さん。辺野古テント村でも時々お会いしていた。知っている人がいるといささか安心する。他にも、報告者に、高里鈴代さんがいたり、参加者には何人もの知り合いがいた。何よりも驚いたのは、受付に東京に演劇を見に行ったとき(数年前)、知り合った人がいて、覚えていてくれたのだ。
私がワーカーズコープの運動を知ったのは、1980年前後のこと。私が長らく住んでいた世田谷で生活クラブ生協が中心になって消費者運動を超えて、働くことを協同での取り組みが始まっていた。同じ様な動きが沖縄でも幾つか始まっていると、知らされた。「自立と共生」は沖縄でこそ重要な課題だと思っている私は、今回の話を聞いて、一般教養から具体的な事なのだと、頭を転換した。まだ全然整理できていないが、実践的な課題であることは間違いない。
昨日頂いた資料を読み込んで、私も今後考えていきたい。自分が取り組むということでなくとも、いろいろな意味でヒントを頂けることは間違いない。話を聞いていて、論争的だが超具体的、まさに「協同」とは何かが問われているのだと思った。美しい言葉が孕む実践は、具体的に如何にして構築されていくのか。たった3時間余りの学習会では学びえなかったが、奥が深そうだ。驚いたことに名護にも、宮古島にも実践(スタートを切った)している団体があるそうだ。見に行き、交流してみたい。論より実践だからね。
改めて前泊さんの話は別稿に要約してたい。今正に私たちが注目すべき事が満載されていた。盛りだくさんでかいつまめるか、難しいが。
ということでひとまずの報告とする。