2023年9月7日(木)晴れのち雨のち曇
米国海軍掃海艦パイオニア(佐世保基地所属)が石垣島に寄港するという2023年9月7日朝。私はサザンゲートを渡った。この先端にあるクルーズ船専用埠頭をめざすためだ。
サザンゲートの上から八島地区の様子を見る。与那国島行き(奥)、波照間行き(左)のフェリーが停泊中。7:28
ドジを踏み、やや出遅れた私。
石垣港をタグボート「あやはし」が出て行く。7:28
多分、パイオニアの迎えだろう。早いね。
私は西へ急ぐ。7:37
琉球石油のタンク群。
目指すは、あそこ。7:51
沖縄県警機動隊が来ている。警備員も。バリが張られている。「工事関係者以外立ち入り禁止」とあるが、何の工事かね!? 7:55
昨日はこのバリケードを張る工事をやっていたが、今日は? 誰が管理しているかも明示されていない。ここは石垣市の埠頭だろう。
沖縄防衛局が県警を呼んだのだろうが、誰が警備員を呼んだのか? 意味不明。
警備員が開けたり閉めたりやっている。中の車両は本日の「工事関係者」なのだろう。8:05
海上保安庁のPL(大型巡視船)が出て行く。8:12
抗議に来た人たち。「軍艦の立ち入り禁止! 石垣島港へ」8:29
ISLANDPORTとあるのが意味深。島の港だぞ!
もっとも米兵や米国総領事館員にはわからないか? 沖縄防衛局職員にもわからないのか。
石垣港に入ってきた米国海軍掃海艦パイオニア。8:40
先ず何しに来たのだろうか? 2009年4月以来だという。14年ぶりだ。
ゲートが開いた瞬間に撮る。「9」とみえる。間違いなく「パイオニア」だ。8:43
続けてもう一枚。左にタグボート「あやはし」。8:43
私の予測は正解だった。
入港と前後して雨が降り出した。雨の中の抗議行動が始まっている。8:44
この3月にできてしまった陸上自衛隊対空ミサイル・対艦ミサイル部隊駐屯地のある島に、米国海軍の掃海艦が来たのだ。
2009年の入港の意味とは、大きく違うはずだ。当時ならば、この港に入れるか(長さ・水深)の検証だっただろう。石垣島民への米軍の受容もあっただろう。今回は、陸上自衛隊ミサイル部隊を意識している。陸海空統合・米日共同作戦の第一歩になるはずだ。軍隊一般ではないのだ。
しかし何はともあれ、石垣島を戦場にさせない、基地強化を許さない・基地撤去の声を広げていこう。
8:49 抗議の声をあげる。「軍事挑発をやめろ!」
8:49 ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会のAさんが発言。
沖縄の島々を戦場にさせない! 戦争を止めるために全力を尽くすと。
8:53 マストに掲げられているのは、米日国旗。デカイのは何だ?!
一貫して島の平和を訴えてきた節子さん。一貫して陸上自衛隊の駐屯地建設に反対してきた。今、軍艦の入港反対の気持ちはより高まっているだろう。あの沖縄戦体験から78年が経つ。8:53
8:54 訴えは続く。しかし抗議の場に集まる人が少ない。おばぁの危惧をもっと聴こう。
この海も、陸も、空も石垣島の島民のものだと、この一点が大切だろう。
長浜信夫市議。バガスマ風の会。この場に集まった石垣市議は彼一人。島を戦争にさせないと訴えていた。9:07
石垣市役所の車が入っていった。石垣市建設部港湾課かな。9:09
この中を誰が仕切っているのか、分からない。米国海軍、米国総領事館、沖縄防衛局、沖縄総合事務局、陸上自衛隊?
米軍は米日地位協定第5条で出入り自由が約束されている。しかしこの場は石垣市の物だろう。沖縄総合事務局という内閣府の出先機関も関与しているが。地位協定があるから米軍様の言うとおりではないはずだ。全権委任だとすれば、すでに半占領状態だともいえるだろう。
地位協定の運用は粗雑すぎる。この細部を解きあかさないかぎり、「戦争状態に入れリ」を止められないだろう。
日本政府が、米国に対して、主権を放棄している以上、沖縄の自治の底力が試されている。
(続く)