ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き、琉球諸島を巡る基地・戦争への道を問いかけ、自然を語る。●無断転載、お断り。
 

銃撃犯は何を確信して引き金を引いたのだろうか?そして今後に起きかねない事態を憂慮する(20220710)

2022年07月10日 | その他の論考

 おはようございます。2022年7月10日(日)名護市西海岸は晴れています。昨夜で参院選の選挙活動が終わりました。今日は投票日です。投票に行きましょう。

 それにしても7月8日に奈良市内で起きた安倍晋三氏への銃撃事件は、驚きでした。あの人ですから、あまた憎まれていただろうけれど、直接に愛憎関係がない人を殺害することは、よほどの動機がなければできないでしょう。泥棒しようとして見つかってしまい、殺してしまったではないのです。殺しが目的だったようです。要は加害者に明確な目的(意図)があったはずです。

 背後から近づき警備・警護の刑事に気づかれないまま射撃したー、かって自衛隊員として銃器を扱った経験があったからと言って、それだけでできることでないはずです。目的は何だろう。こう思っていたらやっと出てきました。お母様が統一教会の霊感商法に巻き込まれて、とんでもない状態に陥っていたようです。あるていどなるほどですが、疑問はつきません。

 国内での統一教会(韓国を起源とする宗教・政治団体)は1960年代から1980年代に、大問題をあちこちで起こしていました。それが霊感商法です。壺や印鑑を法外な値段で売りつけ、また売らせる。私は1980年代に消費者センターに勤務していましたので、直接対応したことが何回もあります。あるとき、被害者の方が相談に来られた時、相談室に霊感商法の担当者が入ってきて、ぐだぐだ言い始めたので、私が追い出したこともあります。

 本件の加害者が、殺しを狙うほど思いを募らせたのは、よほどの痛憤があったのでしょう。安倍晋三氏が、どれだけこの統一教会と関係があったのか不詳ですが、これまでにもいろいろと言われてきていました。私は暴力で断罪する態度を決して許しませんが、この問題が今後どのように波紋を広げていくのか、私は注目していきます。すでにNHKなどのマスコミは、安倍元首相を悼み、「実績」をよいしょする報道を繰り返し始めたようです。美化報道は、事実関係を隠したまま「実績」を粉飾していきます。この国が戦争国家へ跳躍したのは彼の「成果」だし、特定秘密法の制定も彼の「成果」。沖縄の新基地建設の埋め立てはじめも、福島第一原発のアンダーコントロールも安倍元首相の「成果」です。

 軍事力を鼓舞し、民主主義を押さえ込んできた権力者への殺害事件が、選挙遊説中に起きたのです。あることないこと、関連付けた報道や、リアクションが生まれかねません。一連の動向から私たちは目を離せません。

 1930年代の日本の道筋や、1960年の浅沼稻次郎氏(社会党委員長)への右翼テロ(殺害)なども参照しなければならないでしょう。今度の事件は「元首相」ですが、岸田政権を後ろから左右する影響力があったということです。また、少なからぬ自民党候補者から選挙応援のお呼びがかかっていたというのですから、政治的影響力は健在だったのでしょう。こうした動きは沖縄にもマイナスの力を生み出しかねません。私は警戒を深め、警戒を呼びかけたいと思います。

 

 



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