おはようございます。今日も暑くなりそうです。いや、なっている。
ところで、記録更新が連日続いています。メダルの数じゃないですよ。新型コロナの感染者数。昨日(7月29日)は東京:3865人、神奈川:1164人、大阪:932人、沖縄:392人、全国計10693人だそうです。東京、神奈川、沖縄で記録更新。
首相は、この状況下を見ても五輪との関係に否定的だ。事態は重大な局面に入っている。これは国内でどこまでエスカレートしていくのか、収束の時間が長期化するのか、経済がどこまで疲弊していくのか、格差が一層激しくなるのか、など、予想できること、予想しがたいことが、様々に表面化してくるだろう。混乱から破局への道ができあがっていこうとしている時に、政権はこうした近い将来を黙殺している。
オリンピック関係者の罹患数は明快な情報提供がされていないらしく不明だが、昨日も米国選手1名が陽性、オーストラリア選手63名が自主隔離などが報じられている。首相は「水際対策をしっかりとやっている」と言うが、敗れたバブルに効果を期待するのは、主観が過ぎる。
無論、こうした増加は直接オリンピック関係者からの罹患だけではない。応援などに人が集まり(会場にではない)、移動し、「オリンピックやっているんだから」と油断して。
医療崩壊が懸念されてきたが、これは単にコロナ対応の病床の問題ではない。当たり前のことだ。コロナ対応が、一般病床に食い込み、入院すべき、手術を受けるべき人が閉め出されているのだ。そこのけそこのけオリンピックが通る。どれだけ人の命が袖にされているのか。
また当初から予定されていたように、猛暑で棄権したり、倒れた選手も出ている。試合時間を夕方に変更してなどの選手からのクレームも無視されているようだ。要するに選手のことすらどうでもいいのだ。これではフェアな競技大会にならない。こうしたことを度外視して、菅首相はメダルを取った日本人選手に電話しているらしい。このことは、彼の頭にあるのは、ナショナリズムしかないと言うことだ。愚劣。
翻って立憲民主党の声が聞こえてこない。とおもっていたら、枝野代表は「中止は求めない」と言っている。「今更混乱する」と。今更に強行してきたのは誰だ? 経緯を踏まえぬ対応は、力にならない。容認して行かざるを得なくなる。
これでどうして政権交代ができるのだ。50歩、100歩となってしまう。秋の総選挙を意識していないわけもないが、このていたらく。
しかしこのまますすめば、あれだね。このオリンピックが世界中にコロナ禍をさらに広げ、複雑化させていくだろう。海外からの日本に対する見方は一層厳しくなるだろう。
なお、沖縄では、こうした状況の下、基地建設は台風後、再開され、珊瑚の移植すら強行され始めた。お伝えすべき沖縄のことがたまっている。申し訳ない。来週中にいろいろ整理して、出していきたい。