おはようございます。沖縄の市民有志(うるま市の人々が中心に)が日米共同演習レゾリュート・ドラゴンの一環である「補給品」(「火」などとあり、弾薬類)をホワイトビーチから陸揚げし、嘉手納基地にトラック8台で輸送する動きを監視してきた(17日~20日)。それをホワイトビーチゲート前(うるま市平敷屋)で、20日昼前から座り込み阻止する行動が取り組まれた。機動隊と睨み合い、排除されたものの、さらに嘉手納基地のゲート前でも行なわれた。
私は現地からの報告を度々受け、昨日2本の報告を書いた。物は「補給品」としか明らかにされていなかったが、現場で観察することで弾薬類だと判明した(8台とも)。ホワイトビーチから嘉手納基地・嘉手納弾薬庫地区への公道を通る輸送だ。沖縄・琉球諸島が海の中にあり、国家・軍隊は海・陸・空をつながなければ、最前線(今回は瀬戸内分屯地ー奄美大島)に運べない。
今回の訓練は、後方から最前線までを繋いだ訓練であり、陸自は西部方面隊(司令部:熊本市)が統率している。「物」も佐賀県の目達原(めだばる)駐屯地の補給処から、大分港を経て運ばれてきた。ここまでは訓練と実際とが一致しているだろう。
今回の市民の闘いは、こうした要所を押さえて、闘ったものであり、意義深い。それも組織的な取り組みと言うよりも、市民一人一人の決意と頑張りがなければ、4日間張り込むなどは、不可能だっただろう。「沖縄・琉球諸島を再び戦場にするな!」の叫びが、地域から具体的な取り組みになってきた。国は、うるま市勝連分屯地に、対艦ミサイル部隊を新たに置く工事を進めている。この対艦ミサイル部隊と、今回の演習は密接に繋がっており、一連の動きだから、他人事ではない。
演習とはある想定の下で行なわれる、極部分的なものだ。こうした演習をやれば、隠然公然の相手国からの応答があるだろう。だからこそ軍隊は一度の演習から、さらなる想定を加えていく。簡単に言えばエスカレーションしていく。こうした動きに対して市民は、そこに暮らしており、黙っていられるわけがない。軍隊は攻撃したら素早く逃げるが、住民は逃げられない。戦争をやめろ!、実戦を想定した演習をやめろ!!と言うことは全く正しい。私たちは、ここで生きているのだ。
私は17日に体調を崩して以来、自身は動けない。現場と連絡を取り合った。嘉手納基地には多くのゲートがあり、どこから入るかの予想も連絡した。戦争への流れを止めるのは今だ。具体的な行動なくして、世論を喚起することはできない。11月5日にはオール沖縄会議による新基地建設反対、知事の決断を支える集会(北谷ドーム)、11月23日には沖縄の戦場化に反対する県民大会(奥武山公園)が予定されている。こうした大きな場に、昨日の闘いが報告されることを私は熱望している。全てが重なり合い繋がっていることを認識することが重要だ。