ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

長崎県石木ダム建設反対ということ(20210326-②)

2021年05月08日 | 「公共工事」を考える

2021年3月26日ー② 晴 長崎県川棚町石木ダム建設反対現場

 座り込み現場(窪地)の視界は狭い。周辺を歩き回らなければ、周囲の状況を見渡すことはできない。

 しかし私は4つの目を保持している。これは冗談だが、別の位置にいるYさんが的確な情報を伝えてくれる。私は唯「了解」と、動けば良いだけ。

向かいの鉱山からこれがくる。土砂を積み、上の現場に下ろしているようだ。13:21

脇の道を上がっていく。13:22

この一群のトラックだ。13:23

もう一度出てきた。あれがこっちにやってくる。13:42

手前のは長崎県が設置した監視カメラだ。太陽光パネル。

しつこいようですが。上がっていく。13:45

またきた。13:48

目の前の利権の構造だな。前回の12月に来たときの説明では、こっちとあっちは関係ないと聞いていたのだが、どうにも違う。「公共事業」とかけて、利権と解く。どこでも一緒だ。

対岸の石灰岩採掘現場。大型トラックが走る。14:28

座り込み現場から北側50m。伐採されて無残。木を切り倒し、林をどけ、平地にして、土木の「合理性」は自然破壊。住民の目は、この事実を逃さない。私だって誤魔化されない。14:28

今日は、ここの座り込み現場への工事の強硬はなさそうだという。7時前から来た我々は、些か疲れたし、引き上げる。

砂塵を巻き上げて入ってきた。15:18

朝この瞬間を撮り損ねていたので、しっかりとる。15:18

ガラガラガラ、てか。ここは残土置き場か。15:20

はい、付け替えの迂回道路建設現場だ。15:33

なかなか見事な自然破壊ぶり。斜面の壊し方が「スマート」だ。近代合理主義の「成果」。

側溝造成工事。ここだけみたら、さほどでないが、全体をみたらね。15:34

右下です。森が壊されている。15:34

下の迂回路建設現場。15:35

周囲を掘削した土砂を載せる。15:36

工事現場の上で佇む石像。知らぬが仏、ですか。15:37

しかし古里の径にあり、住民から親しまれていただろう仏像は一方的に、ここに集められた。そのまま水没させるよりも、ベターなのだろうか。

長居したら情が移る。もう写(移)ってしまった。

帰ろう。

菜の花畑。ここも水没する?15:41

手前が石木川(鉄板の橋の下)。山は抉られて、整地されている。15:42

利権のトラックが近くを通過。地元の業者には好都合な良い契約なのだろう。往復で1000m余りだ。

 

◎長崎県のHPにこうある。「石木ダム周辺整備についての提言」(2001年6月7日ー石木ダム周辺整備構想検討委員会)

課題と基本理念

「大地の水への畏敬」、「ふるさとへの愛着」、「共同体としての連携」、「水源地域の自立的・持続的振興、流域全体の持続的発展」だと美しい。

 構想概念図をこう描く。石木ダムを中心に、上に「時を超えて循環する地球の水」。左に「風土を活かした地域作り(エコミュージアム的な発想の導入)-理念1」とあり、右に「流域共同体作り(流域住民の連携と主体的取り組み)ー理念2」とある。

 下に「湖水(ダム湖の命名・物語化、大切な思いの象徴化 ダム周辺のイメージ強化[シンボル]」

左・右2つの項目から矢印があり、下に「水源地域の自立的・持続的振興ー流域全体の人々の理解と協力による、流域全体の持続的発展」。

 美しい作文だが、賛否で流域の人々を分断し、反対している人を追い出す役目しか果たすまい。

 

 

 

 

 

 

 



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