2024年6月23日(日)晴れ ①
沖縄県庁前から無料シャトルバスに乗る。8時35分頃、平和祈念公園に着いた。
ガマフヤー(骨を掘る人)の皆さんのテントは何処だ。
まっ先に見せてくれたのは、これ。DNA鑑定の申請呼びかけのための活動に対して、こうした規制はなんだろう。EX「使用目的以外の活動の例にハンストまで含む沖縄県庁生活福祉部保護・援護課。8:39
歪みきった発想だろう。DNA鑑定とは、国や県もタッチしている。野外で見つかる遺骨は、なかなか身元が分からない。そのままにしてしまえば、無縁仏になり、遺族の元に帰らない。また、沖縄戦の実相を知る上でも、具体的なことが分かることは、一歩前進となるだろう。
ハンストは、国が新基地建設埋め立ての為に遺骨混じりの土砂を使うなと言うことが、受け入れられていないからやっているのだ。式典が戦没者追悼ならば、ハンストもDNA鑑定も何も矛盾しないはずだ。こうした発想は、誰を向いているのか、全く理解しがたいことだ。「秩序」を守れと言うことだろうが、それは、本日、首相が来るからという「国の秩序」である。この国が沖縄戦を沖縄住民に強要したから今があることを私達は、忘れることはできない。本末転倒とはこのことだ。
8:41 平和の礎を見る。赤瓦の下に車椅子に乗るおばぁか、右に居る人(介助者)と話し込んでいる。6月23日ならではの光景だ。
テントから平和の礎側に歩き出した具志堅隆松さんら。周囲に公安刑事の群、集う。8:44
「警察官、機動隊員は、入域をご遠慮ください」を掲げている。8:44
彼は、呼びかける。平和の礎は聖域です。ここは、遺族にとって神聖な場であり、警備の場ではありません。出て行ってください。
8:46 平和の礎に沿って歩く。遺族が佇む中で、公安警察が蠢いている。
8:47
警備公安警察官が平和の礎の外に押し出された。県外の警官のようだ。8:48
8:49 呼びかけながら歩く。マスコミも撮っている。
平和の礎の海側にある灯火台。先週の大雨で、火をつけられなくなったようだ。8:52
平和の礎を巡回している彼らは、「遺族が戦没者を偲んでいる時間です」の思いと現実の隔たりが苦渋を増しているのだろう。8:52
途中でみつけた年度別の追加刻名者の礎。8:57
途中で、そうだと声を掛けてきた人が、何人も居た。8:59
9:03 恨めしそうな目。やるせなさ過ぎる。
テントに戻ってきた。取材を受ける彼。9:13
9:14 平和祈念式典会場。
戸籍謄本を持参してDNA鑑定について相談に来られた男性。9:21
元台湾兵(大日本帝国時代の「日本兵」)遺族の人たちも声を掛けてきた。DNA鑑定を申請する要領を説明したら、大いに反応があった。具志堅さんと記念写真を撮っていた。9:36
戦争しないとの思いも強まる一瞬だった。彼らは過去と今を繋いでくれた。もっと繋いでいけるはずだ。
9:41 私は一息入れる。アカバナーと式典テント。アカバナーが咲き続けることは平和の中でしかあり得ない。
テントを挟んだ場所で、シール投票が行なわれている。①遺骨土砂混じりの投入に、反対か賛成か。➁浦添埋め立て(那覇軍港の移設)に賛成か反対か。③ミサイル配備に反対か賛成か、など。9:51
奥は高校生が、関心を示して、やってきた。10:42
日本遺族会の沖縄県連有志が、シール貼りに参加してきた。10:44
「軍隊は住民を守らない」は正しい指摘だ。だがしかし、国に依拠する限り、ただの住民はないがしろにされてきたし、されていくだろう。国という集合観念に、私達がひとたび巻き込まれたら、国家は、住民を縛り込んでいく。油断大敵だ。
(続く)