2022年11月5日(土) 曇 嘉手納基地
今回の私の嘉手納訪問は、①F-15戦闘機が退役し、F-22戦闘機がローテーション配備されるとの情報が入ってきたからだ。➁朝鮮半島を巡る緊張が高まっており(米韓軍の演習対朝鮮民主主義人民共和国のミサイル発射等)、関連する動きを追うためだ。①は10月28日の琉球新報が伝え、29日の沖縄タイムスが伝えている。英紙フャイナンシャルタイムスの27日電子版が元情報。11月4日、F-22が4機アラスカの基地から嘉手納に飛来している(5日沖縄2紙が報道)。
私が池武当に降りたのは13時50分頃。航空機の撮影に風向の確認を欠かせない。風はハッキリと吹いているが、滑走路に向かって横風だ。どっちに飛ぶか(降りるか)。離着陸を確認するのが何よりだ。
14:05 C-130Jハーキュリーズが北東に飛び出した。横田基地所属。
途中静かなもので植物の撮影=前稿。
14:45 風で揺れに揺れて、容易でない事に集中していたら、いきなりドカンときた。
ちょっと待ってくれよと思いながらも、待たないことがわかっているので、音の方向を見上げる。
4機編隊が低空を飛ぶ。14:46 お陰で後続の機体を捉えることができた。14:46
右に上昇しながら消えた。14:46 F-22ラプターだ。補助タンクを着けており、嘉手納への第2陣だろう。
私は久しぶりにF-22を見たのだった。中望遠をつけていたので、小ぶりにしか写っていないが、下から形をばっちりと捉えている。
F-22はステルス戦闘機。レーダー派を吸収し、敵に気づかれない位置・距離から攻撃できる。「先制発見・先制攻撃・先制撃破」能力で、制空権を奪い、攻撃を仕掛けていく。長射程ミサイルで、「攻撃は最大の防御」という発想に貫かれている。
米軍が沖縄にこれをもってきたのは、F-15の老朽化もあるのだろうが、中国の戦闘機部隊に遠くから攻撃できる態勢を取り、中国軍機の介入を封じることができるからだろう。中国とのつばぜり合いの主導権を握るためだ。むろん、日本の陸海空等の「島嶼防衛体制」の確立が前提となる動きだろう。私たちにとっては不幸しかもたらさない。頭上を戦場にするな!
嘉手納基地脇の道を歩く。左側格納庫の外にこれが駐機している。E-2Dホークアイ。空母艦載の早期警戒機。上部の円盤は360度をフォローできるレーダー。沖縄島の比較的近くに空母が居るのだろう。15:05
15:08 白のP-8(「560」番機)の隣にいるのは、カナダ軍のP-3C(左)だろう。
15:30頃嘉手納道の駅に到着。しばらく暇。
16:31 P-8が降りてきた。「549番機」 これでPー8は4機プラス1機の計5機が駐機。5機がでているようだ。
ここらで、ぼやっとせずに嘉手納基地の状況を確認する。
右側に居並ぶF-15が4機。16:36 ここに出ているのは珍しい。帰還第一陣か?
右を見ていくと、KC-135空中給油機が1機。16:36
これもKC-135空中給油機だから、計2機。16:36
C-17等の大型輸送機はゼロ。
さっきおりてきたP-8対潜哨戒機「549」が駐機場に向かう。16:38
駐機場へそろそろと。16:41
奥にF-22が4機居る。
あちこちのライトがつき始めた。F-22が4機。補助タンクは外されている。17:11
昨日来た4機は格納庫に入り、F-15、4機が追い出されたのだろう。
嘉手納基地周辺は雲に覆われている。17:17 日が沈むのが早くなった。
音もなく降りてきた米国海軍EP-3(「887」番機)電子情報機。17:41
暗くて撮影は限界だ。
帰り支度の最後の一枚。左がEP-3(降りた奴)、正面白がP-8対潜哨戒機。給油等の出発準備中。17:43
18:20頃、北東に飛ぶ離陸音が聞こえた。多分このP-8であり、東中国海、黄海辺りに行くのだろう。
静けさに潜む不気味さは嫌だ。軍事緊張を高めるのではなく、鎮める努力を始めるしか、私たちが生き延びる方法はないだろう。権力者の儲けに付き合わされるなど、まっぴらごめんだ。私たちは「国防=私利私欲の追求」と知らなければならない。
私の帰宅は20時を過ぎていた。