2022年8月7日(日)晴れ 嘉手納基地 8月2日米国下院議長ペロシ氏が台湾を訪れ、3日台湾の蔡英文総統との会談に対して、中国側が猛反発。重要軍事演習を4日から7日行うと言う。台湾海峡を巡って、日本の領海周辺を含む、軍事的なつばぜり合いが続いている。
5日17時現在、中国軍延べ68機、艦船13隻(琉球新報20220805)、米国側の詳細は不明だが、航空母艦や強襲揚陸艦トリポリを出すなど、緊張状態が続いているようだ(佐世保を母港にしている強襲揚陸艦「アメリカ」は、修理後最終検査航海から8月5日戻ってきたばかりだ)。強襲揚陸艦「アメリカ」が、東シナ海に出ているとの報は、誤報(リムピース20220805参照)。
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/sasebo/sasebobase/220805sasebo.html
ということで私は8月7日の日曜日に嘉手納基地に行った。以下報告と、若干の考察を行いたい。
嘉手納道の駅に到着。12:40 ここは嘉手納基地北東側に当たる。4階部分がテラスになっており、この左側に基地(滑走路等)が見える。
上がるとすぐにこれが降りてきた。駐機場に向かうKC-46空中給油機。12:45
マジに動いているのか。
米国空軍AMC(航空機動軍団)のC-17が着陸。13:04
目の前を通過(右折し)、駐機場へ。13:05
米国海軍P-8対潜哨戒機「336」が降りてきた。13:12
P-8は近海に航行する米国空母等の対潜哨戒を任務として飛んでいる可能性が高い。
13:25 KC-135空中給油機が誘導路から出て行くぞ。
KC-130空中給油機が離陸する。13:26
飛んだ。13:26 岩国に戻るのか、南シナ海か?
【補足:20220829】この「9227」番機は8月7日15:22に岩国基地に帰還していました。嘉手納から岩国までほぼ2時間。また同じブログを詳細に点検したところ、8月2日13:13に岩国基地を3機編隊で離陸していました。「9227・8075・9535」の3機です。岩国から嘉手納に飛び、台湾海峡周辺での米軍機に空中給油の任務の一端を担っていたと思われます。「8075番機」は8月10日に帰還。「9535番機」は不明。ただし、その後離陸した記録が残されており、某日夜間等に帰還したと思われます。
http://tomura.lolipop.jp/#%EF%BC%98%E6%9C%88
KC-135 空中給油機が目の前を行く。13:27 AMC軍団 10289番機。
後方はF-15戦闘機の格納庫だが、さすがに日曜日であり、お休みだ。
しばらく離発着はない。
右奥の駐機場。どうもC-5ギャラクシー大型輸送機のようだ。14:17
P-8対潜哨戒機が飛ぶ。「336」番機。14:34
「336」が離陸。14:34
約20分で降りてきた。
ATLAS航空の民間軍事輸送機が離陸。15:03
手前の茶は観光客のテラス上の頭。失礼。敢えて入れました。
P-8対潜哨戒機「570」が飛ぶ。15:21
どこに飛んだのか?
このあと、いったん降りたようだ。別件で取り込んでいたので、不確か。
雄大積雲が南西方向に発達中。月を覆うか。16:33
あっと言う間にこうだ。16:37
月はどこに行った? 私にはこうした自然現象を見ているほうが、楽しい。
そういえば、今日は日曜日で、常連のカメラパーソンが来ていない。さみしい。来ているマニアはどうも素人。管制を聴く無線機をもっているくせに動きが遅い。若い子(男の子。女子はいなかった)は機敏に動け!と内心で思うのだ。
なにやら小型輸送機がおりてきた。17:31
P-8対潜哨戒機「570」が再度離陸。17:47
この時間から任務かな。
無線を傍受していたカメラパーソン2名が動いた。MH-60ヘリが本日の飛行ルートの反対側の北西側から飛んできた。17:52 着陸。
観光客も減ってきた。
テラスから。正面左にKC-135が2機。左にMC-130が2機(見えない)。さらに左にP-8が3機、さっき降りてきた小型輸送機が1機。EP-3E(電子偵察機)が1機(以上見えない)。管制塔左にKC-46が2機。右にC-17が1機。さらに右にC-5ギャラクシーが1機(みえない)。ここからみえるのはそんなところだ。
戦闘機の離発着1機もなし(午前中は不明)。全機種含めてタッチアンドゴーのような周回飛行も見られなかった。
空中給油機と対潜哨戒機の動きが不気味だった。
空中給油機の給油は、不確かだが、空中警戒管制機や、RC-135等(電子偵察機の類い)への給油、対潜哨戒機への給油など24時間態勢で回している可能性はある。じっくりと観察しないと断言は不可能だ。しばらく継続してみたいところだ。
18:24 逆向きに離陸したMH-60。艦載機に戻るのか?
18:45まで粘ってみたが、動きなし。
帰ります(③に続く)。
こうして嘉手納基地でも米中対立の一端をみると、私は改めて思う。軍事的な衝突を避けていただきたい。一点突破全面展開は、世界の、人類の終わりになる。ここは沖縄だ。米国の土地でも空でも海でもない。無論、中国のものでもない。沖縄は米日政府のイェスパーソンではない。ここに生きているのだ。
余談ながら、もしも嘉手納基地が攻撃を受けたら、真っ先にどこが狙われるのだろうか? 嫌な話だが、こんなことを考えてしまった。私なりにに考えているのだが、「特定秘密保護法違反」とかいわれそうだ。冗談じゃない!