山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

さんまのつみれ汁

2013-09-25 20:07:58 | グルメ

 稲刈りでこの5日間ほど晩飯の当番を免除してもらったが、料理をしていないと逆にストレスがたまる。今日の晩飯は私が担当になったので、「さんまのつみれ汁」をつくった。つみれ汁でも、すり身汁でも良いのだが、岩手の沿岸では秋の定番料理である。さんまのすり身(200g)に味噌、生姜の下したの、片栗粉を加えなじませる。コンブと鰹節でとっておいただし汁で、大根、ニンジン、ゴボウなどの野菜を切ったものを軟らかくなるまで煮て、白菜を加え、味噌やみりん、料理酒などで味をととのえる。そこへ、なじませておいたさんまのすり身をスプーンなどですくって投入し、最後に豆腐と長ネギを加えて煮あがると出来上がり。これは「新いわて」の10月発行のものに載せる計画なので、もっともらしく「レシピ」を書くのだが、本来はカンでつくるのが一番おいしい。分量ははかるのではなく、「こんなもんかな」という感じで作るのが私の「男の料理」である。私は、さんまのすり身に生姜を利かせないと絶対おいしくないと思っている。この料理も地域ごと、家ごとに少しずつ違うようだ。


『竹中半兵衛』=三宅孝太郎著

2013-09-25 11:30:40 | 読書

 今日は朝からモミを「せいろ」に収納する作業をして、11で終わった。「せいろ」というのは蔵の中につくってある木製のコメの収蔵庫で、ネズミなどが入れないようになっている。蔵の狭い階段を30㌔g入りの袋を持って登り、上の投入口から投入するのだが、これがなかなかの重労働である。汗びっしょりで、2つの「せいろ」がいっぱいになってしまって。25袋は蔵に平積みにした。冬の間にこの分は精米されると思うので、一応収納作業は終了となった。

 さて、この農作業をしている間も時間を見つけて本を読んでいる。

 三宅孝太郎著の『竹中半兵衛』(幻冬舎文庫)を読み終えた。来年の大河ドラマは黒田官兵衛だが、竹中半兵衛とともに羽柴秀吉の軍師をつとめたことは知られている。作者も「あとがき」で言っているが、竹中半兵衛には諸葛孔明に似たものを感じる。いずれも、天下取りをめざす人物を補佐した点が共通するからだろうが、孔明は蜀漢の丞相をつとめたのに対し、竹中半兵衛は秀吉が天下取りに乗り出す前に36歳で燃え尽きてしまう。そういった悲劇性を持ちながら、私利私欲なく、権力権勢に興味を示さなかった、戦国の世にはあまり見ることのできない人物だと思う。何となく、彼の生き方にひかれるのもそんなことがあるからかもしれない。


コメ出しを終える

2013-09-24 15:21:46 | 農作業

 今朝は8時から「コメ出し」を行った。委託した精米業者の乾燥機から、乾燥を終えたコメを取りだすのである。最初に収納場所の支度を整えて業者のところへ。家の人に手伝ってもらって、乾燥機から合成繊維で編まれた袋に入れていく。この作業は1時間ほどで終わったが、合計60袋を軽トラに積み込んで自宅の倉庫(蔵と言っても小さいもの)の中に積み上げる。1回目が終わったところで妻は行事があるので外れ、義妹に代わる。大汗をかきながらとにかく配り終えたのが午前11時だった。

 ところで、50㌃から取れたコメはおよそ40俵(10㌃あたり8俵)だった。この地域の平均的できらしい。ちなみに1俵は60㌔gなので全体の総量は2400㌔gということになる~これはモミでの量なので、精米するとだいたいこれの7割くらいしか残らないから1,680㌔gとなる。このうち、1,080㌔gの予約があるので、残り600㌔gで一年わが家で食べ、一部「縁故米」として子供たちなどに配るのだが、来年の収穫まで間に合うかちょっと心配。

 コメ出し後は田んぼで「ワラ立て」作業、午後3時までやって2枚目を終了したところで作業をやめた。ここ5日間は田んぼで稲と格闘してきたのでいささか疲れた。


収穫の喜び

2013-09-23 20:18:43 | 農作業

 今日、うるち米の刈り取りを行った。朝8時前に田んぼに行き、小屋から昨年のワラを取りだして使えるものを選りすぐるが、ネズミがかじっていていくらもない。ワラを立てるのは昨年プロの農家に習った、生ワラを使う方式にしようとおもう。8時30分にオペレーターがコンバインを運転してきて、すぐに作業が始まる。彼が使うコンバインは最新式でスピードもかなり早い。私は刈り取って放出されたワラを旋回範囲から取り除くのが仕事。それが一段落すると、4束ずつワラを立て、生ワラで結束していく。5㌃分3枚の田んぼを8時30分からほぼ12時までで終了。戻りしなにオペレーターが、「明日の8時にはできているのでよろしく」と言って行った。ようするに乾燥が出来上がるということである。12時過ぎから始まって翌朝8時まで火力で乾かすということになる。もちろん天日乾燥の方が良いのはわかっているが、労力を考えるとそうもいかない。別に刈り取って「ハセ」にかけたもち米は天日で約3週間乾燥させ、これも依頼だが「ハーベスター」(昔は脱穀機と言った)にかける。刈り取り、「ハセ」架け、脱穀とかなりの労力を要するので来年はうるち米一本にしないと体がもたない感じ。


刈り取りの準備完了

2013-09-22 15:22:29 | 農作業

 本日午後3時までかかって、明日のコンバインでも刈り取り作業の準備を終えた(写真)。ノコギリ鎌で手作業で刈り取り束ねたイネを8~9束ロープで結わえ立てておく。穂が濡れないようにするためだ。3枚で合計50㌃分を明日刈り取る手はずだ。今の最新式のコンバインは袋に入れるのではなく、直接積載用の仕掛けを積んだ軽トラに送り、乾燥機にじかに入れてしまう。おそらく50㌃は昼前に刈り取ってしまうだろう。刈り取りが終われば、明日は午後からワラ立てをし、翌朝に乾燥機から取り出す「コメ出し」がある。ワラ立ては、畜産家にワラを提供する代わりに牛堆肥をもらうためで、すでに田んぼ近くの空き地に約5トンの堆肥が届いている。刈り取りの終わった田んぼのワラを立てて乾燥し、畜産農家に引き渡すのである。これが終わってようやく稲作を一段落。来年の準備に入るのだ。昔ほどではないが、やはり手のかかるものである。