タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

伊藤美誠の存在感!

2024年02月25日 | 健康・スポーツ・生涯学習

昨日の「世界卓球2024」の女子決勝戦で、常勝・中国にあと一歩と迫った日本女子チーム。パリ五輪の団体メンバーと同じ早田・平野・張本のメンバーで戦い中国を苦しめた昨日のゲームは、多くの卓球ファンの生涯の記憶に残る名勝負だったと思います。

エース・早田ひなが東京オリンピック金メダリストで世界ランキング3位の陳夢を破ったゲーム、ハリケーン・平野美宇が世界ランキング2位の王藝迪をストレートで破ったゲーム、2-2の同点で迎えた最終対決を15歳の張本美和が堂々と戦い抜いたラストゲーム(負けちゃったけど)など、名勝負の数々はきっといつまでも語り継がれることでしょう。ですが今回の「世界卓球2024」で、ボクは伊藤美誠選手の存在感に感動を覚えずにいられませんでした。

伊藤美誠選手は、今回の中国戦で大活躍した早田ひなや平野美宇と同じ年代の23歳。言わずとしれた、東京オリンピックで金・銀・銅の各メダルを総なめにしたメダリストです。水谷隼との混合ダブルスが金メダル、女子団体で銀メダル、女子個人で銅メダルを獲得した卓球界のレジェンドです。早田が控えだった東京五輪、平野が控えだったリオデジャネイロ五輪でも、同世代の出世頭としてオリンピックに出場しています。ライバル国の中国では、伊藤のあまりの強さにに対して「大魔王」の称号で呼んでいるほどです。

その伊藤美誠選手が昨年末の全日本選手権で敗退し、オリンピック選考レースから脱落します。パリ五輪への個人戦出場は、早田選手と平野選手。団体戦メンバーはその2人に加え15歳の張本美和選手が選出されました。同い年の卓球黄金世代を牽引し、東京オリンピックで3色のメダルを手にした伊藤選手が、23歳の若さで代表選考で破れてしまったのです。

その意味で今回の「世界卓球2024」のメンバー選出された伊藤選手は、「どんな精神状態で大会に臨むのかな?」「精神的に大丈夫かな?」…とボクは老婆心ながら心配をしていたのですよ。モチベーションは絶対に下がっているはずですからね。

ところが、テレビ中継される「世界卓球2024」の連日のゲームの様子を見て、ボクは驚きましたよ。ベンチ入りした伊藤選手が誰よりも大きな声でチームメートを鼓舞し、セット間やタイムアウト時には監督顔負けのアドバイスを選手に与えるとともに、チームや選手間にリラックスムードを醸し出す大きな役割を担っていたのです。

もちろん選手としても準々決勝のルーマニア戦ではヨーロッパチャンピオンのセーチに競り勝つなど結果も残した伊藤選手ですが、やはり大会全体を通じて主戦力として戦ったのは、パリ五輪メンバーに選出された早田・平野・張本の3選手でした。世界で戦ってきた経験値は誰よりも勝っているだけに、伊藤選手の心情を慮るととても辛いものがあったのではないかと思うのです。

しかし今回の「世界卓球」での伊藤美誠選手は、チームの勝利のため自分が何をすべきかを考え、それを実行しました。心の底から仲間を応援し、チームの勝利のために全力を尽くしました。その姿を映像から知ることができて、一卓球ファンとしてもとても嬉しかったです。

そしてボクは信じています。伊藤美誠選手が必ずやまた復活し、日の丸を背負って世界で大活躍する姿を見せてくれることを。頑張れ!伊藤美誠!まだまだ君の力が必要だ!

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