元単身赴任ミドルのブログ foggy

40代の単身赴任中間管理職の頃に始め、60歳を過ぎた今は思いつくままに書いています。大分県日田市出身、福岡市在住

目頭が熱くなる展示館

2007年05月01日 | 頑張れニッポン
鹿児島の友人に誘われて、鹿児島県・知覧町に行ってきました。この町の武家屋敷群は立派です。でも鮮烈な印象を受けたところがありました。思わず目頭が熱くなりました・・・。

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知覧町

この町には、武家屋敷群が保存されています。
距離にして200~300メートルくらいあるでしょうか。
どの屋敷も立派できれいに保存されています。
他の町にも武家屋敷をウリにしているところはありますが、ここは群を抜いています。

またこの町のお茶は、おいしいことで有名。
試飲会で、1000円と1500円のお茶を飲みました。
味音痴の私でも、「うまい!」と思いましたよ。


■目頭が熱くなる

知覧特攻平和会館
太平洋戦争末期、この町には特攻隊の基地がありました。
ここから飛び立って帰らぬ人となった若人は1000余人。

この会館は、「特攻隊員のご遺徳を静かに回顧しながら、再び日本に特攻隊をつくってはならないという情念で、貴重な遺品や資料をご遺族の方々のご理解ご協力と、関係者の方々のご尽力によって展示」している所です。

館内には、戦死した17歳から20代の若い飛行士の写真・肖像画とともに、片道の燃料を搭載して飛び立つ寸前に書かれた両親への手紙や遺書が展示されています。


”昨日、命令を受けました。
あと2時間もすると、この基地を飛び立ちます。
きっとやり遂げてまいります。
<中略>
ご両親様にお育ていただいたこと、まことに有難うございました。
<中略>
母上様
母上様がおつくり下さった団子汁はおいしゅうございました。”



このような直筆の手紙が、たくさん展示されています。
幼い妹や病弱の母親を気遣う手紙、幼い頃の楽しかった思い出を綴った手紙・・・。

一枚の封筒が目に入りました。
私の家内の実家のすぐ近くに当てた手紙でした。
<あそこからも飛び立ったのか・・・>

目頭が熱くなりました。

おとずれて良かった。



追伸
5月3日に、小泉純一郎さんと石原慎太郎さんが記念式典のためにここに来るそうです。




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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
彼らに選択肢はなかった・・・ (acb)
2007-05-01 10:32:27
 今イラクでは盛んに自爆テロが行われています。
実際に命を受けて自爆する人たちの気持ちはどうなんでしょうか・・・
彼らにも親や兄弟はきっといるわけですから・・・
 特攻隊員は自分の意思ではなく ああするしかなかったことがわかった・・・ そうアメリカの方が戸交代の記憶映画を見て言っているニュース映像がありましたが
彼らが特攻隊員を見ていた目って 実は今日本人が第3者としてイラクのテロを見ている目と同じなのかも入れないって気づかされました。
返信する
息子はいま・・・ (すぽーつやのAチャン)
2007-05-01 11:35:32
私も昨年 知覧特攻平和会館いきました。同じ世代の息子をもつ親として、涙しました。息子は彼らの気持ちがはたして理解できるのだろうかと・・・。娘はピアノで”月光”をひいている  し・・・。     母よ、母よ・・・                    
こう言う私だって戦争のことはわからないけれど、訪れてよかったです。
返信する
Unknown (タツ)
2007-05-01 14:42:43
こんにちは。

私も今年の正月にいきました。

一番胸を打たれたのは正面に飾ってあった、天女が搭乗員の魂を救い上げる絵でした。

彼らの文章を読んで、感じることは、われわれはこの人たちの犠牲の上に生きているということ。そして本当に彼らに顔向けできる日本をつくっているのかという疑念です。

返信する
鹿屋も是非訪れてみてください (ポレポレとうさん)
2007-05-01 14:53:06
知覧の特攻隊基地は有名ですし、ここに展示されているものは本当に胸を打ちます。私も自分に子どもが産まれてからは、さらに痛いほど胸の痛みを感じました。大勢の方に見て欲しいなと思います。

また、あまり知られていないかもしれませんが、私が生まれ育った鹿児島県鹿屋市(かのやし)にも記念館が建設されました。自衛隊基地の敷地内に作られた記念館ですが、こちらもすごい記録が残っています。

鹿児島市内からは少し距離がありますし、他に見所はあまりない都市ですが、機会があったら是非訪れてみてくださいね。
返信する
ジーンときました (七星)
2007-05-01 19:19:29
こんばんは。七星です。
“母上様”という表現だけで、どれだけの想いを残して飛び立ったのかとジーンと感じました。親への尊敬が当り前だった時代を感じました。
返信する
Unknown (たたみみ)
2007-05-01 19:27:38
すっかりご無沙汰してすみません。
そして、ご心配かけました。
またいい経験をしました(笑)

私達の「悩み」は、知覧にすんでいた若者にしたら、
なんて小さな・悲しいことを・・って嘆くでしょうね。
このような若者のお陰で私達が頑張れるんですよね!!

注文しました。
個人的にはクレープも頼みたかった(笑)
届くのが楽しみです。

コメント等ありがとうございました。・・・感謝です。

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acbさんコメントありがとうございます! (YH)
2007-05-01 19:37:30
イラクの自爆テロの犯人も、国のため、宗教のための戦いの結果。確かに特攻隊で散った若い飛行士と共通する点があるかもしれません。
それにしても悲惨です。それに比べ私たちは、と考えるのは良くないのでしょうか・・・。
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すぽーつやのAチャンコメントありがとうございます! (YH)
2007-05-01 19:39:24
連れて行ってくれた友人は、「若い頃に来た時は、実は何も感じなかった」と言っていました。
人としての年輪を重ねることで分ることもいいのかもしれません。
鹿児島に来られた方は、一度は寄ってほしいところですよね。
ありがとう!
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タツさんコメントありがとうございます! (YH)
2007-05-01 19:40:52
タツさんも行かれたのですね。

あんなに胸を打つ展示場は初めてでした。
考えさせられます・・・。
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ポレポレとうさんコメントありがとうございます! (YH)
2007-05-01 19:42:00
展示場には、当時の飛行場の地図もありました。
その中に鹿屋飛行場の表示もあります。
鹿屋に行った際は、ぜひ寄りたいです。

追伸
まんじゅうの味はいかがでした?
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