映画「バベル」。あっという間の２時間

２月のアカデミー賞発表の前後に話題となった映画「バベル」。話題がひと段落した今、公開されました。見ごたえのある映画です。


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■あっという間の２時間

この映画を楽しみにしていました。

木々の無いモロッコの山間部のシーンからこの映画は始まります。
知り合いから１丁の銃を買う羊飼いの家族。
その銃を試し撃ちする２人の兄弟。
その１発が、観光バスを直撃。
肩を打たれた米国人女性。必死に助けを求める夫。

アメリカのとある家庭。
主人の不在を預かるメキシコ人のメード。
自分の息子の結婚式のために、仕事先の２人の幼い子供と一緒にメキシコに向かうメード。

バレーボールの試合後、繁華街で友達とたむろする東京の女子高生。

１発の銃弾は、この３つの国とつながっていた・・・。



最初のシーンから、観客をスクリーンにグイグイ引っ張っていきます。
３つの国のシーンがオムニバスのように平行で映し出されるのですが、それぞれのドラマが魅力的なので違和感がありません。
そして３つのドラマが、最後に一つになるシーンは衝撃的です。

映画「バベル」


■主役は

ブラッド・ピットが主役なのでしょうが、菊池凛子の存在感が圧倒的です。
心にトラウマを持ち、影があり、しかも存在感を示そうとする耳が不自由な女子高生を違和感無く演じています。
先日「めざましテレビ」に出演した彼女を見ましたが、この役ははまり役ですね。
最初の大役にして、彼女の魅力を最大限に活かしきった役に当たったように思います。

菊池さん、ついてる！


実は、「バベルの塔」という言葉は聞いたことがありましたが、意味するところは知りませんでした。

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旧約聖書創世記第一一章に記されている伝説の塔。ノアの洪水後、人間が天にも届くような高い塔を築き始めたのを神が見てそのおごりをいかり、人々の言葉を混乱させ建設を中止させたという。
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この映画は「言葉が通じないもどかしさ。心が通じない不幸」を描いているのですね。なるほど。
＜映画を見ただけでは、言わんとすることが分かりませんでした・・・。＞

期待してみたバベル。観てよかったです。


追伸
この映画は、Ｒ－１５クラスです。



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