ロックフェラーと堤康次郎の錬金術

先日、二宮金次郎のことを書きました。紹介した本を読み返してみると、他にも面白い記述があります。その中のひとつが、ロックフェラーと堤康次郎の錬金術。
お金持ちになる人は、どこか凡人と違いますね。
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◆ロックフェラー

財閥を一代で築いたロックフェラーさん。
彼の錬金術のスタートは、いたってシンプル。

・７歳のロックフェラー少年は、七面鳥が巣を離れたすきに８羽のひなを偶然つかまえた
・飼育して売ろうと思い、さらに巣を探して２５羽に増やした
・半年後１羽あたり２ドル５０セントで売り、６０ドル儲けた
・近所の農夫が『お金を貸してほしい』と言ってきたので、年利７％で５０ドル貸した。１年後に元金と３ドル５０セントの利息を得た
・少年はジャガイモ堀の手伝いをしていたが、１０時間を１０日間働いて２ドル５０セントの賃金しか得られなかった。自分で働くより、融資する方が早く儲けることに気づいた

どうですか？
７歳ですよ！

◆堤康次郎

西武財閥を作り上げた堤康次郎。
学生の彼はロックフェラーとは違い、ハッタリで土地を次々に手に入れます。
・旧軽井沢の隣の沓掛宿は寂れた地。新聞紙を切り抜き札束３万円分に見立て、村長にちらちら見せながら、『自分は大隈重信の秘書だ。百万坪ほどほしい』と大見得をきる。それでいて『帰りの電車賃１円３５銭を貸してくれ』と無心する
・村長は、『この青年にかけてみよう』と８０万坪の売却を決める。沓掛宿を中軽井沢と名称を変えて、一大別荘地に仕立て上げる
・免税特権を失った皇族をターゲットに、少ない資金で土地を次々に入手する。
・１億円で契約した土地は、最初に１５００万円を支払い、残りは利息だけ支払い続ける。土地価格が高騰した時点で、初めて残金を払う
・例えば昭和２８年に１億円で契約した土地は、昭和５４年にようやく所有権を移転し、残金の８５００万円を支払っている。その時点の評価額は、実に３００億円に跳ね上がっていた！


お金儲けができる人は、目の付け所と行動力が格段に優れていますね。
私など、とてもそのようなアイデアや行動力はなさそうです。

庶民とはかけ離れた大金持ちへのストーリーの紹介でした。
いかがですか？

二宮金次郎はなぜ薪を背負っているのか?―人口減少社会の成長戦略 (文春文庫 い 17-14) 猪瀬 直樹 文藝春秋 このアイテムの詳細を見る

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