最強の格闘家だと感じました 【増田俊也著 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか】

この本、気になっていましたが、あまりに分厚い本なので躊躇していました。文庫本になったので読みました。格闘技ファンにはたまらない一冊です。

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	木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(上) (新潮文庫)
	新潮社

◆木村政彦

名前は聞いたことがありました。力道山と戦って敗れた柔道家という程度の知識でした。

柔道の歴史の中で、誰が強かったか。

専門家の話を総合すると、
・木村政彦
・アントン・ヘーシンク
・ウイレム・ルスカ
・山下泰裕
が強い。

「しかし木村の前では他の3人は3分ももたないだろう」。

つまり木村政彦が史上最強の柔道家だと。


15年不敗。13年連続日本一。
今では最強の格闘技といわれているブラジルのグレーシー柔術の創始者・エリオ・グレーシーを簡単に破った男。

まさに最強の勲章がいっぱいです。


◆なぜ力道山に負けたのか

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昭和29年。

力道山・木村政彦対シャープ兄弟のプロレス14連戦に日本中が沸いた。
しかし木村は、力道山の引き立て役を演じることを強いられる。
負け役を演じ続ける木村・・・。


12月22日、蔵前国技館。
力道山対木村政彦のプロレス日本一決定戦が始まる。

本当はどちらが強いのか。
全国の街頭テレビに、それぞれ数千、数万人が集まる。

ゴングが鳴った。

10分を過ぎたころ、力道山は突然怒りだし、木村にパンチを浴びせ、足蹴りを始めた。
「試合前の打ち合わせと違う」

それでも余裕の木村。
しかし力道山のラッシュは止まらず、流血した木村はダウン。


なぜ木村は、あっけなく力道山に敗れたのか・・・。

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筆者は木村の強さを詳細に綴り、負けるはずの無い木村がなぜ負けたのかを多くの証言で引き出す。


格闘技に興味のある人にはたまらない本です。


誰が強いのか。
プロレスは、すべて筋が行きのあるドラマなのか。
グレーシー柔術に勝てる日本人は、木村以外にいないのか。
東京オリンピック金メダルのヘーシンクに、当時47歳になっていた木村だが、戦ったら勝てたのではないか。

そんな？　に答えてくれる本です。



面白かった～。


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