京急線「京急久里浜」駅~「YRP野比」駅の線路に沿って走る
R134の途中に長~い上り坂があります。
(右手フェンスの向こう側が 京急線の線路)
昔は 今よりずっと道幅が狭く勾配も急な山道で、此処を往来するとき
天秤棒に吊るした荷籠の底が地面に擦れてしまう難所だったところから
「尻こすり坂」と呼ばれ、現在でも その名が残っています。
地元の人は、「しっこすり」と呼んでいるようです。
坂の途中にお地蔵さまと、上部が欠損していますが立派な開削記念碑
碑文によると;
天保年間(1830~1844)に 久里浜村名主 長島六兵衛氏が開削工事に着手。
子→孫と3代に引継がれて、明治11年からは三浦郡長 小川茂周氏が
引き継いだのち、1885(明治18)年にようやく完成したとのこと。
現在 車で通る際には ‘尻が擦れる’ほどの勾配には感じませんが
坂下のビルから見てみると、成程かなりの坂であることがわかります。
前方の山の分け目が「尻こすり坂上」。
たしかに、結構な高さがあります。
おもしろい名前の坂に、先人の苦労の歴史が秘められていました。
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