万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1485 夏まけて1351

2014年09月11日 | 万葉短歌

2014-0911-man1485
万葉短歌1485 夏まけて1351

夏まけて 咲きたるはねず ひさかたの
雨うち降らば うつろひなむか  大伴家持

1351     万葉短歌1485 ShuD525 2014-0911-man1485

なつまけて さきたるはねず ひさかたの
  あめうちふらば うつろひなむか
大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌参照。
【編者注】題詞は「大伴家持唐棣花歌(はねずがうた)一首」。「夏雑歌」三十三首(1465~1497)の第21首。
【訓注】まけて(儲而)。はねず(波祢受)[下記注]。ひさかたの(久方乃)。うち降らば(うちふらば=打零者)。うつろひなむか(将移香)。
【編者注-はねず】庭梅、庭桜または石榴の花の古名。Wp-Jp色名一覧では朱華、庭梅。集中の表記は、04-0657翼酢色、08-1485題唐棣、08-1485歌波祢受、11-2786翼酢色、12-3074唐棣花色。朱華表記は万葉集にはなく、編者の調べでは、日本書紀由来。書紀巻29天武天皇(下)、十四年乙酉(680)、六月条「庚午、勅定明位已下進位已上之朝服色、淨位已上並着朱花<朱花此云波泥孺>・正位深紫・直位淺紫・勤位深緑・務位淺緑・追位深蒲萄・進位淺蒲萄。」<>は割注。