アタシだって言いたかないよ、言いたかないけど言わせてもらうよ

その時に思った事、面白かった事を書きます

剣客商売

2014年12月12日 20時53分59秒 | Weblog
やっと「池波正太郎」を読み始めた




前に読んだ時は、そんなに面白いと思わなかったんだけど




ようやく「面白さがわかる年齢」になったのかも・・・








その中で、「貧しい人からは、金もとらないで診てくれる、神様の様な医者」がこう言うシーンがある






「医者というのは、やりようでドンドン儲かる



若い頃に、そのコツをつかんだ



面白い様に儲かって、小判が貯まっていく



毎晩、小判を数えて喜んでた



ところが、ある日突然気が付いた



ワシは、このままずっと小判を数えて生きていくんだろうか?



20年や30年は、すぐにたってしまう



それからは、ドンドン金を使い始めた



そして、儲けた金を全部使ってしまうと、江戸に出てきて今の暮らしを始めた



周りの人は「神様の様な人」と言ってくれるが、それは違う



ワシは、ただ金から逃げてるだけなんだ」






ものすごく興味深い話だった




もちろん「書いてる作者の考え」なんだろうけど



江戸時代の話として書いてあると、ものすごく実感がわくなぁ