この話はフィクションです
主人公は「女」と思って読んで
あれは私が小学生の頃だから、20年以上前だったと思う
1年前に、(生まれつき心臓が悪かった)お兄ちゃんが死んで
家の中は、何となく暗かった
ある日、「近所の料理屋さん」が
「42歳の厄年で、お客さんに配ってる」と言って
「赤飯」と「寿司の折」と「焼き鯛」(1キロくらいの大きな鯛を、鱗がついたまま焼いた物)をくれた
お寿司は「エビ・ウナギ・サバ・小鯛・稲荷寿司が2カンづつと巻きずしが4切れ」だった
色々考えた結果、お寿司を半分に切った
お父さんが
「ジャンケンをして、自分の好きな物を選ぼう」と言い出した
私は、サバや小鯛はあまり好きじゃなかったから嬉しかった
お父さんはビール、お母さんと私はお茶を飲みながらジャンケンをした
「勝った~」「あ~負けた」と言いながら、選んで食べるお寿司は美味しかった
何より楽しかった
お腹いっぱいになって、寝る前に「またやろうね」と言ったのを覚えてる
それから中学・高校に行って、地元の会社に就職した
そこで知り合った(2歳上の)男性と結婚した
すぐに男の子が生まれ、2年後に女の子が生まれた
子育ては大変だったけど、それなりに楽しかった
子供が大きくなって「回転寿司」に行った
ニコニコしながら食べてる子供を見て「お寿司ジャンケン」を思い出した
今にして思えば、両親は「私の好きな物」を残してくれたんだろう
「好きな物を食べな」といわれるより
「ジャンケンで勝ち取った」方が楽しいから
(お寿司を持って、久しぶりに両親に会いに行こうかな?)と思った
おしまい。
「カンの鋭い人」は気が付いたかもしれないけど
この中に出て来る「近所の料理屋さん」が俺だ
主人公は「女」と思って読んで
あれは私が小学生の頃だから、20年以上前だったと思う
1年前に、(生まれつき心臓が悪かった)お兄ちゃんが死んで
家の中は、何となく暗かった
ある日、「近所の料理屋さん」が
「42歳の厄年で、お客さんに配ってる」と言って
「赤飯」と「寿司の折」と「焼き鯛」(1キロくらいの大きな鯛を、鱗がついたまま焼いた物)をくれた
お寿司は「エビ・ウナギ・サバ・小鯛・稲荷寿司が2カンづつと巻きずしが4切れ」だった
色々考えた結果、お寿司を半分に切った
お父さんが
「ジャンケンをして、自分の好きな物を選ぼう」と言い出した
私は、サバや小鯛はあまり好きじゃなかったから嬉しかった
お父さんはビール、お母さんと私はお茶を飲みながらジャンケンをした
「勝った~」「あ~負けた」と言いながら、選んで食べるお寿司は美味しかった
何より楽しかった
お腹いっぱいになって、寝る前に「またやろうね」と言ったのを覚えてる
それから中学・高校に行って、地元の会社に就職した
そこで知り合った(2歳上の)男性と結婚した
すぐに男の子が生まれ、2年後に女の子が生まれた
子育ては大変だったけど、それなりに楽しかった
子供が大きくなって「回転寿司」に行った
ニコニコしながら食べてる子供を見て「お寿司ジャンケン」を思い出した
今にして思えば、両親は「私の好きな物」を残してくれたんだろう
「好きな物を食べな」といわれるより
「ジャンケンで勝ち取った」方が楽しいから
(お寿司を持って、久しぶりに両親に会いに行こうかな?)と思った
おしまい。
「カンの鋭い人」は気が付いたかもしれないけど
この中に出て来る「近所の料理屋さん」が俺だ
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