下記を見ると松本弘という騎手が中央から上山に移った、というケースがあったらしいが、その当時は地方もそこそこ羽振りがよかった時代だった。
ホッカイドウ競馬がいくら近年、売り上げが絶好調だといっても、まだまだ待遇面では中央の足元にも及ばない。
がしかし、藤田の復帰(ホッカイドウ競馬デビュー)が決まれば、ビッグニュースになることは必至。
引退してからまだそんなに日が経っていないし、実技はひょっとしたら免除されるかもしれない。
問題は筆記、ということになるだろうね。恐らく、中央と地方では、法規が微妙に異なるだろうからね。
さらに、一般教養試験、なんてのも出題されるだろうから、その辺も案外「落とし穴」になるかもよ。
もっとも、藤田は引退直後、「カネは腐るほどある」と言っていたので、別に待遇のことはそんなに気にしていないのだろう。
超異例!藤田伸二氏、ホッカイドウ競馬で騎手復帰へ(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース
サンケイスポーツ 3/14(火) 9:11配信
男・藤田が地方競馬で復帰へ-。2度の特別模範騎手賞を受賞するなどフェアプレーで知られた元中央競馬の騎手、藤田伸二氏(45)が、ホッカイドウ競馬の騎手として復帰する意向が明らかになった。引退から1年半、JRA1918勝の名手が地方競馬の騎手として新たなスタートを切ることになる。
突然の引退から1年半。“男・藤田”が再び、騎手としての道を志した。複数の関係者の証言を総合すると、藤田氏は復帰の意志を固め、その場として生まれ故郷であるホッカイドウ競馬を選択。地方競馬の騎手として再デビューを目指すという。
デビュー初年度から重賞勝ちを果たし、ダービー、オークス、有馬記念など17のJRA・GIを手にした藤田氏が、驚きの転身だ。安藤勝己、小牧太、内田博幸、岩田康誠、戸崎圭太ら地方のトップジョッキーが中央入りして活躍しているが、逆のパターンとなると近年では例がない。古くは1940年生まれの松本弘騎手が中央競馬の関東圏で騎乗した後、生まれ故郷の山形・上山競馬に移籍した事例はあるが、これもレアケースだ。
藤田氏の現役時は自分にも周囲にも厳しく、フェアプレーに徹したことで知られる。一方で一言居士としても存在感を示し、著書やインターネット上で自身の競馬観を発信してきたが、一昨年の秋に予告もなく引退。その後は札幌で飲食店の経営に携わり、ファンと交流していた。
現役時から出身地のホッカイドウ競馬に愛着を持ち、所属騎手とも親交を深めてきた経緯が道営で復帰する決め手になったものとみられる。新規の騎手免許取得となるため、クリアすべきハードルは残されているが、復帰すれば着実に売り上げが伸びている地方競馬がさらに活性化することは必至。男・45歳の挑戦が大いに注目される。
★地方の免許試験合格で
中央競馬の騎手経験者であっても、地方競馬の新規騎手免許試験を受験する必要がある。昨年の募集要項では、道営の騎手は8月に募集が締め切られ、筆記や実技からなる1次試験は9月中旬に実施。身体基準や2次試験をクリアしたうえでの最終的な合格発表は11月中旬だった。受験できるのは、原則として各主催者ごとに年に一度のみ。
■藤田 伸二(ふじた・しんじ)
1972(昭和47)年2月27日生まれ、45歳。北海道出身。競馬学校騎手課程を経て、91年3月に栗東・境直行厩舎所属でデビュー。2年目にエリザベス女王杯のタケノベルベットでGI初制覇。96年にはフサイチコンコルドでダービーを制した。2004、10年に特別模範騎手賞を受賞。15年9月に引退。JRA通算1万5271戦1918勝(うち重賞93勝)。