関連記事:9/17 高知・第34回共同通信社杯 決勝
決勝戦 レース経過
やや見合ったスタートから九州コンビが出て前受け。山崎賢人-山田英明、平原康多-和田圭、村上義弘、太田竜馬-清水裕友、郡司浩平で隊列は落ち着く。
赤板と同時に、村上から動く。村上が1センターで前団に並び掛けると、九州勢は引いて正攻法の位置は村上に。さらに郡司が上げて村上の前に入る。一方、その後ろはモツれる。3番手となった太田は前との車間が空くのもいとわずペースを落として、引いていく山崎をけん制。打鐘過ぎ3角から太田が踏み出すと、郡司も4角で誘導を交わしてペースアップ。太田は一気に郡司を叩かず、その後ろに割り込もうとして村上と接触。残り1周の時点で村上は落車し、太田も車体故障を起こして後退してしまう。
結局、郡司が逃がされ、その後位に清水、平原で続く形に。そこへ山崎が1角まくりで襲い掛かる。清水のブロックを乗り越えた山崎が2角過ぎに主導権を握り、踏み出しで離れかけながら盛り返した山田が続く。このまま直線に入ると、九州勢後位にスイッチしてきた清水が山田の内をしゃくって鋭く抜け出すが、外に車を持ち出した平原が強襲。ゴール寸前、逆転で優勝をさらった。
決勝戦は最終ホームで村上義弘が落車するアクシデントがあり、村上を締め込んだ太田竜馬は車体故障。太田後位から郡司浩平、さらに最終ホーム過ぎからまくってきた山崎賢人ラインの後ろに切り替えた清水裕友が4コーナーから内に切り込んで山田英明を飛ばして抜け出したが、その外を平原康多が鋭く伸びて優勝を飾った。
「うれしいですね。(組み立ては)本当にまったく考えないほうがいいなと。体が反応するように。だから落車も避けられたんだと思う。脚力のロスもあったけど、避けられましたね。(優勝した感覚は)ゴール線にかけても伸びて行ってたんで、イケるかなと。(オールスターでの落車もあり)色々試行錯誤をして、失敗の繰り返しで、ひとつ結果が残せてよかった」
前を任せた太田の車体故障はあったが、そこから清水裕友は前々に攻めた。直線で山田を飛ばして抜け出したが、ゴール寸前で優勝をさらわれた。
「めっちゃ悔しいですね。獲ったと思いました。山田さんの内に入って、前に出た時にアッと思ったけど…。(優勝が)すぐそこだっただけに悔しい。でも(太田が)車間を空けて踏んだり止めたりで、わりと脚に来てたので、もうあれが限界ですね。いやあ、夢を見た」
平原マークの和田圭が4コーナーから内に切り込むと、平原を追いかける形で外を伸びた浅井康太が3着に。
「後方になったけど、色々アクシデントがあったんで。でも、ゴール勝負できたのは良かった。伸びもだいぶ良かったので。あとは先行してないぶんの自信がないだけ。500バンクを乗り切ったし、今後につながるかなと思います」
バックで郡司をとらえた山崎賢人だったが、最後に末を欠いて4着。4連勝でのビッグ初制覇はならなかった。
「アクシデントは気になったけど、いつでも行ける準備はしてた。ただスピードの乗りがこの3日間に比べてあまり良くなかった。どっかで脚を使ってたんですかね。あそこまで行けたんで、どうかなと思ったけど、自分が掛かってないんで。(山田との連係は)また絶対あるんで、その時もう少し自分が走れれば」
一次予選の平原は伸びあぐね、今後に不安を残す内容だったが、与しやすかったとはいえ、二次予選Bでキッチリと勝ち上がって調子を取り戻したようだ。決勝は、とにかく、「勝ちにこだわる姿勢」が見られ、清水裕友を執念で差し切った。またGIIとはいえ、優勝賞金は2130万円。これで、グランプリ出場に大きく前進。あとは、今年まだ獲っていないGIタイトルを、残る2大会のいずれかで成し遂げれば言うことなし。昨年の全日本選抜制覇後、ケガが続いた上に、ビッグタイトル戦の決勝では着外に終ることが多かったが、この優勝を期に、これまでの「悪い流れ」を断ち切るきっかけを掴んだようだ。
9/17(月) 17:56配信 デイリースポーツ
「競輪記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
平原康多(埼玉)の優勝で幕を閉じたG2・共同通信社杯(14~17日・高知)。知り合いの競輪ファン(40代男性)から文句を言われた。「1、2次予選の自動番組。おもんないわ」。共同通信社杯は1次予選は選考順、2次予選A、Bは1次予選の結果で自動で番組が作成される。彼はそれが気に入らないようだ。
自動番組が面白いという声も聞く。某競輪場で車券推理中のファン(60代男性)は「ワシは面白いと思うよ。いつもと違うからね。2次予選Bはメッチャ楽なんもあれば、南潤-村上義弘、吉田拓矢-武田豊樹の争いなんか興味深かったわ。車券は外れたけどね」とアツく語った。
賛否が分かれる自動番組。記者は「どちらでもいい」と思う。自動番組ならではの面白さはあるし、編成者の気持ちが入った番組も味がある。ただ、今回の共同通信社杯みたいに1、2次予選は自動番組で、準決は普通に編成するのには「どうか?」と疑問に思う。
選手サイドは自動番組をどう思っているのだろうか。検車場で10人ほどの選手に意見を求めたが、8人以上が「どちらでもいい」とのこと。理由は「自分が有利になったり、不利になったりする確率は似たようなもの」「誰が相手でも頑張るだけ」など。意見を求めた選手たちがサバサバしていたのか、自動番組反対という声は耳にしなかった。
最近の競輪は似たような勝ち上がり方式、似たような番組が多い。だからこそ、自動番組は面白く感じるときがあるし、つまらなく思うときもある。若手の登竜門と位置づけられている共同通信社杯だけに、自動番組は若手がのびのびとレースしやすく見える。どうせなら1、2次予選だけでなく、準決まで自動番組を取り入れてほしい。思いがけない組み合わせになって、車券購入の意欲が湧くかもしれない。次のG2・共同通信社杯(2019年9月13~16日・松阪)も恐らく今回と同じ方式だろうが、ちょっとだけ手を加えてみて…と願っている。(関西競輪担当・森田新吾)
9月17日(月) 11R(発走予定16時30分)
1 7 平原 康多 36 埼 玉 87 SS 13.6 差し
2 4 清水 裕友 23 山 口 105 S1 1/4車輪 13.7 差し
3 1 浅井 康太 34 三 重 90 SS 1 車輪 13.4
4 3 山崎 賢人 25 長 崎 111 S2 3/4車身 14.0 B
5 8 郡司 浩平 28 神奈川 99 S1 1 車身 14.0 H
6 9 山田 英明 35 佐 賀 89 S1 3/4車輪 14.1
7 6 和田 圭 32 宮 城 92 S1 1 車身 13.8
5 村上 義弘 44 京 都 73 S1 落車棄権
2 太田 竜馬 22 徳 島 109 S1 失格斜行 入線順位:8
■ 払戻金
2枠複 4=5 1,240円 (6)
2枠単 5-4 1,830円 (8)
2車複 4=7 2,520円 (11)
2車単 7-4 4,960円 (19)
3連複 1=4=7 4,240円 (19)
3連単 7-4-1 24,560円 (93)
ワイド
4=7 800円 (12)
1=7 370円 (2)
1=4 780円 (11)
決勝戦 レース経過
やや見合ったスタートから九州コンビが出て前受け。山崎賢人-山田英明、平原康多-和田圭、村上義弘、太田竜馬-清水裕友、郡司浩平で隊列は落ち着く。
赤板と同時に、村上から動く。村上が1センターで前団に並び掛けると、九州勢は引いて正攻法の位置は村上に。さらに郡司が上げて村上の前に入る。一方、その後ろはモツれる。3番手となった太田は前との車間が空くのもいとわずペースを落として、引いていく山崎をけん制。打鐘過ぎ3角から太田が踏み出すと、郡司も4角で誘導を交わしてペースアップ。太田は一気に郡司を叩かず、その後ろに割り込もうとして村上と接触。残り1周の時点で村上は落車し、太田も車体故障を起こして後退してしまう。
結局、郡司が逃がされ、その後位に清水、平原で続く形に。そこへ山崎が1角まくりで襲い掛かる。清水のブロックを乗り越えた山崎が2角過ぎに主導権を握り、踏み出しで離れかけながら盛り返した山田が続く。このまま直線に入ると、九州勢後位にスイッチしてきた清水が山田の内をしゃくって鋭く抜け出すが、外に車を持ち出した平原が強襲。ゴール寸前、逆転で優勝をさらった。
決勝戦は最終ホームで村上義弘が落車するアクシデントがあり、村上を締め込んだ太田竜馬は車体故障。太田後位から郡司浩平、さらに最終ホーム過ぎからまくってきた山崎賢人ラインの後ろに切り替えた清水裕友が4コーナーから内に切り込んで山田英明を飛ばして抜け出したが、その外を平原康多が鋭く伸びて優勝を飾った。
「うれしいですね。(組み立ては)本当にまったく考えないほうがいいなと。体が反応するように。だから落車も避けられたんだと思う。脚力のロスもあったけど、避けられましたね。(優勝した感覚は)ゴール線にかけても伸びて行ってたんで、イケるかなと。(オールスターでの落車もあり)色々試行錯誤をして、失敗の繰り返しで、ひとつ結果が残せてよかった」
前を任せた太田の車体故障はあったが、そこから清水裕友は前々に攻めた。直線で山田を飛ばして抜け出したが、ゴール寸前で優勝をさらわれた。
「めっちゃ悔しいですね。獲ったと思いました。山田さんの内に入って、前に出た時にアッと思ったけど…。(優勝が)すぐそこだっただけに悔しい。でも(太田が)車間を空けて踏んだり止めたりで、わりと脚に来てたので、もうあれが限界ですね。いやあ、夢を見た」
平原マークの和田圭が4コーナーから内に切り込むと、平原を追いかける形で外を伸びた浅井康太が3着に。
「後方になったけど、色々アクシデントがあったんで。でも、ゴール勝負できたのは良かった。伸びもだいぶ良かったので。あとは先行してないぶんの自信がないだけ。500バンクを乗り切ったし、今後につながるかなと思います」
バックで郡司をとらえた山崎賢人だったが、最後に末を欠いて4着。4連勝でのビッグ初制覇はならなかった。
「アクシデントは気になったけど、いつでも行ける準備はしてた。ただスピードの乗りがこの3日間に比べてあまり良くなかった。どっかで脚を使ってたんですかね。あそこまで行けたんで、どうかなと思ったけど、自分が掛かってないんで。(山田との連係は)また絶対あるんで、その時もう少し自分が走れれば」
一次予選の平原は伸びあぐね、今後に不安を残す内容だったが、与しやすかったとはいえ、二次予選Bでキッチリと勝ち上がって調子を取り戻したようだ。決勝は、とにかく、「勝ちにこだわる姿勢」が見られ、清水裕友を執念で差し切った。またGIIとはいえ、優勝賞金は2130万円。これで、グランプリ出場に大きく前進。あとは、今年まだ獲っていないGIタイトルを、残る2大会のいずれかで成し遂げれば言うことなし。昨年の全日本選抜制覇後、ケガが続いた上に、ビッグタイトル戦の決勝では着外に終ることが多かったが、この優勝を期に、これまでの「悪い流れ」を断ち切るきっかけを掴んだようだ。
【競輪】共同通信社杯の自動番組に賛否 いっそのこと準決まで自動で組めばいい(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース https://t.co/IXWd0ueWo9 @YahooNewsTopics
— Naoya Sano (@109Yoroshiku) 2018年9月17日
9/17(月) 17:56配信 デイリースポーツ
「競輪記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
平原康多(埼玉)の優勝で幕を閉じたG2・共同通信社杯(14~17日・高知)。知り合いの競輪ファン(40代男性)から文句を言われた。「1、2次予選の自動番組。おもんないわ」。共同通信社杯は1次予選は選考順、2次予選A、Bは1次予選の結果で自動で番組が作成される。彼はそれが気に入らないようだ。
自動番組が面白いという声も聞く。某競輪場で車券推理中のファン(60代男性)は「ワシは面白いと思うよ。いつもと違うからね。2次予選Bはメッチャ楽なんもあれば、南潤-村上義弘、吉田拓矢-武田豊樹の争いなんか興味深かったわ。車券は外れたけどね」とアツく語った。
賛否が分かれる自動番組。記者は「どちらでもいい」と思う。自動番組ならではの面白さはあるし、編成者の気持ちが入った番組も味がある。ただ、今回の共同通信社杯みたいに1、2次予選は自動番組で、準決は普通に編成するのには「どうか?」と疑問に思う。
選手サイドは自動番組をどう思っているのだろうか。検車場で10人ほどの選手に意見を求めたが、8人以上が「どちらでもいい」とのこと。理由は「自分が有利になったり、不利になったりする確率は似たようなもの」「誰が相手でも頑張るだけ」など。意見を求めた選手たちがサバサバしていたのか、自動番組反対という声は耳にしなかった。
最近の競輪は似たような勝ち上がり方式、似たような番組が多い。だからこそ、自動番組は面白く感じるときがあるし、つまらなく思うときもある。若手の登竜門と位置づけられている共同通信社杯だけに、自動番組は若手がのびのびとレースしやすく見える。どうせなら1、2次予選だけでなく、準決まで自動番組を取り入れてほしい。思いがけない組み合わせになって、車券購入の意欲が湧くかもしれない。次のG2・共同通信社杯(2019年9月13~16日・松阪)も恐らく今回と同じ方式だろうが、ちょっとだけ手を加えてみて…と願っている。(関西競輪担当・森田新吾)
9月17日(月) 11R(発走予定16時30分)
1 7 平原 康多 36 埼 玉 87 SS 13.6 差し
2 4 清水 裕友 23 山 口 105 S1 1/4車輪 13.7 差し
3 1 浅井 康太 34 三 重 90 SS 1 車輪 13.4
4 3 山崎 賢人 25 長 崎 111 S2 3/4車身 14.0 B
5 8 郡司 浩平 28 神奈川 99 S1 1 車身 14.0 H
6 9 山田 英明 35 佐 賀 89 S1 3/4車輪 14.1
7 6 和田 圭 32 宮 城 92 S1 1 車身 13.8
5 村上 義弘 44 京 都 73 S1 落車棄権
2 太田 竜馬 22 徳 島 109 S1 失格斜行 入線順位:8
■ 払戻金
2枠複 4=5 1,240円 (6)
2枠単 5-4 1,830円 (8)
2車複 4=7 2,520円 (11)
2車単 7-4 4,960円 (19)
3連複 1=4=7 4,240円 (19)
3連単 7-4-1 24,560円 (93)
ワイド
4=7 800円 (12)
1=7 370円 (2)
1=4 780円 (11)