21歳の男を拘束:
— bod (@bod91313247) November 16, 2024
江蘇省無錫にある職業教育を行う学校で現地時間の2024年11/16日午後6時半ごろ、刃物を持った男に襲われて、8人が死亡、17人がけがをする事件が起きました。 https://t.co/jzG2X2dHys #gooblog
中国 学校で切りつけ 8人死亡17人けが 殺傷事件続き不安広がる | NHK 2024年11月17日 18時10分
中国東部の江蘇省にある学校で16日、刃物を持った男に襲われて、8人が死亡、17人がけがをしました。中国では、11月11日に南部の広東省で車が暴走し、35人が死亡する事件も起きていて、相次ぐ公共の場所での殺傷事件に不安が広がっています。
16日午後、東部江蘇省無錫にある職業教育を行う学校で、刃物を持った男に襲われて、8人が死亡、17人がけがをし、警察は21歳の容疑者の男をその場で拘束しました。
警察の発表によりますと、拘束されたのはこの学校に通っていた男で、試験で不合格になり卒業証書を得られなかったことや実習での報酬に対する不満を募らせて犯行に及んだとみられるということです。
中国では11月11日、南部の広東省で暴走した車が大勢の人をはねて35人が死亡する事件が起き、習近平国家主席が凶悪事件の発生を防止するよう指示を出したばかりで、相次ぐ公共の場所での殺傷事件に不安が広がっています。
切りつけ事件のあった学校や周辺では
事件のあった学校では17日、通っている子どもを親などが連れて帰る様子が見られました。
息子を迎えに来た父親は「昨夜、事件について知り、驚がくしました」と話していました。
学校の周辺には警察官もいて、取材にあたる記者やカメラマンに話しかけたり遠くから監視したりしていて、神経をとがらせていることがうかがえました。
また、事件があった学校の近くには、マンションが建ち並ぶ住宅街やショッピングモール、それに幼稚園などがあります。
近くに住み小学生の子どもがいるという30代の母親は「すぐ近くで事件が起き、刃物を持った殺人犯が拘束されたかどうか分からなかったので、戸締まりをしっかりとしていました」と話していました。その上で「最近は人々の『怒り』が爆発しやすくなっていると感じます。経済の悪化がこうした事件が起きる原因なのかもしれません」と話していました。
専門家「社会全体に閉塞感や抑圧の雰囲気 それが引き金に」
中国で公共の場所での殺傷事件が相次いでいることについて、中国情勢に詳しい神田外語大学の興梠一郎教授は「社会全体に閉塞感や、抑圧されているという雰囲気があり、景気がよいときは問題にならなかったが、景気が悪くなり失業などの問題が出る中で、それが引き金になってしまった」と指摘しました。
また、事件の背景については「社会に訴えても解決できるシステムがなく、自暴自棄になり、社会全体を巻き込んでしまう。何の罪もない人に不満を向けている」と分析しています。
その上で、中国政府の対応について「事件のまねをして社会に報復しようという動きが広がらないよう、情報を封鎖しようとしている。監視を強める方向に向かっているが、問題の根底にあるのは経済的な格差や、セーフティーネットが整備されていないという問題だ」と述べ、中国社会が抱える根本的な問題が解決されなければ、今後も同じような事件が起きかねないと懸念を示しました。