TOOL4より
平成23年1月24日
それにしても今年は異常気象で、夏はクソ暑い日が記録的に続いたと思ったら、冬は信じられぬ寒波の襲来。どうやら地球に異変が起きてる様で、この現象と比較すれば競輪界の存廃問題は小さ過ぎて話題にも成りませんが、これを職業にしてるだけでなくこよなく愛してる私には大問題、どうにか成りませんか、それこそ藁をも掴む想いとはこの事です。熊本FⅡは向日町記念との併売でもあり大苦戦。向日町の方も前回大宮記念と同数の売り上げ、これでは廃止が覆す事は無理。それでもうあきらめたのか京都を代表する超スター村上義弘は仲間の事を優先したのもあり、準決は不覚の抜き損ないで2着の大チョンボ。熊本で大勝負したファンは怒り心頭で、村上を信じて2車単を10万一本勝負されたご老人は座りこんでしばし呆然とされてたとか。
向日町の方も前回大宮記念と同数の売り上げ、これでは廃止が覆す事は無理。それでもうあきらめたのか京都を代表する超スター村上義弘は仲間の事を優先したのもあり、準決は不覚の抜き損ないで2着の大チョンボ。
村上兄から直接的に聞いた話ではないことは確か。要は、
「絶対に4連勝なんですよ!」
と言っていたことが脆くも崩れたため、遠まわしに村上兄は許せません!と言っているのは明白。
そういや、某先生も、T社長のことについては相当に恨みを持ってるみたいだな。
もっとも、向日町は2010年度も赤字に終わるかも。やはり、向日町も恥を忍んでJKAに訴えかけるべき。びわこみたく、毎年宮杯に縛られることがないんだから、今だったらまだ十分にやり直しが利くと思うんだけどなぁ・・・
とはいっても、近畿地区の競輪って、本当に地盤沈下が著しい。思うに、大阪の選手が全く振るわないことにも要因があるかもしれないな。
大阪、といえば、日本でもっとも「贔屓の贔屓倒し」が好きな土地柄であるともいえる。阪神タイガースの本拠地である甲子園は西宮市にあるんだ!といっても、阪神球団そのものは大阪の球団である、という認識を持つ人が多い。
ま、日本で最も人気のあるプロ野球球団は、今でも巨人かもしれないが、巨人は「全国区」を売りにできなければ人気は廃れる、ということが今や証明されてしまった。それが証拠に、九州や北海道では圧倒的に巨人の人気が凄いと言われてきたのに、ダイエーや日本ハムが移転するや、瞬く間に巨人の人気は、それぞれの地では低落していった。
Jリーグのガンバだって、私が万博へとよく行っていた10数年前頃は、1万人すら入らないような状態ばかり続いたが、今では常時2万人近く入っている様子。強くなれば、自然と客が集まるようになり、ひいては人気が定着していく、というのが大阪の特徴なのである。
競輪創世記、大阪の選手は滅法強く、過去に日本選手権を制した選手は、「競走車部門」だけで延べ6名。実用車を加えると8名いる。がしかし、1963年の西地清一が今のところ最後。また、現在のG1に相当する大会の優勝者も、昨年亡くなった中川茂一(1969年の秩父宮妃賜杯)以来出ていない。その後、郡山久二がG2(相当含む)を2回優勝したが、G1を奪取するには至っていない。
ということは、いくら村上兄弟が頑張ったところで、大阪の選手じゃないから、意外と盛り上がらない、という点があるかも。それに較べると、競艇はまだ大阪の選手が強いから、「大阪人」お得意の、贔屓の贔屓倒し甲斐がある。
さらにいえば、競輪は創世記時代から昭和40年代前半頃まで、大阪でも圧倒的な人気を博していた。ま、例えは悪いが、創世記における競輪の騒擾事件という話になると、大阪にある競輪場で特に頻発していた。つまるところ、それくらい、競輪人気が凄かったという証左でもある。
それが一転、長居がなくなり、住之江がなくなり、さらには大阪の選手が弱体化するようになるにつれ、瞬く間に人気がなくなった。ひいては、近畿の競輪人気の低落に歯止めがかからない、ということに繋がっているのかもしれない。