以下拝借記事でござる
ディープの子でもあり、競走馬として未完の大器という「未知の魅力」も手伝って、しかも
ディープの仔でありながら種付け料が80万円は魅力だっただろう
初年度ここまでの勝ち上がり数も期待通りだっただろうが、実は早熟系かもしれないし、距離がどうかという不安がないでも無い
しかし、大昔シンザンの仔でシルバーランドという快速馬がいたが、自分の古い記憶と重なる種牡馬なので期待してます
(あくまで競走馬としてのイメージでという意味でござる)=重厚というより軽快な走りをする産駒が多くなりそうという意味で・・・
「幻のダービー馬」シルバーステート種牡馬で輝く 2歳戦8勝、種付け急騰
無冠の大器シルバーステート(牡8)が新種牡馬として大躍進中だ。現役時代は故障のため、重賞出走すらできず引退したが「幻のダービー馬」とも評された。日高の馬産地の熱い期待も背負い、今夏に初年度産駒がデビュー。全種牡馬で2位タイのJRA2歳戦8勝と絶好調だ。今回の「ケイバ・ラプソディー ~楽しい競馬~」は、太田尚樹記者が北海道新冠町の優駿スタリオンステーション(SS)でその近況を取材した。
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「すんごいのが来たんだベ?」。18年に種付けを開始する前から、大器シルバーステートは日高の馬産地を沸かせていた。初年度は191頭と交配。期待と反響の大きさに、優駿SSの山崎努場長(47)は重圧すら感じていたという。
「騒がれすぎだと思ったぐらいです(笑い)。期待通りのスタートが切れてホッとしています」
活躍も“必然”か。現役時代は故障に泣き、重賞に出走することなく引退したが、全5戦(4勝)に騎乗した福永騎手も、管理した藤原英師も素質を絶賛。「幻のダービー馬」との呼び声もあった。黒光りする馬体を揺らして歩く姿には威圧感すら漂う。
「重賞も勝ってない馬が(種牡馬として)人気になるなんて、普通なら考えられないことですが、レースぶりを見て能力の高さは分かってましたから。なんせ(動きが)やわい(柔らかい)。迫力がある。こんな馬はなかなか手に入らない。おぼっちゃんで我が強いけど、それぐらいの性格でないと」
想像以上の好発進だ。JRA2歳戦で8勝は、首位ロードカナロアを1勝差で追う2位タイ。もちろん新種牡馬ではトップに立つ。
「こんなに早く勝ち上がるのは、いい意味で驚き。短距離で勝つ馬が出たのもよかったです。今の種牡馬はやはりスピードがないと。センスがいい馬が多く、安心して見てられますね」
評価は上がる一方だ。7月のセレクトセールでは産駒(ギエムの20=牡)が2億6000万円(税抜き)で落札された。種付け料は初年度の80万円から今年は150万円までアップした。
「クラスが上がって打ち勝てるかどうかですが、これからの成長もあると思うし(秋以降も)頑張ってくれれば。リーディング級の種馬になってほしいです」
今や「日高の星」どころか、父ディープインパクト亡き後の生産界を担うスター候補になろうとしている。大躍進はまだ始まったばかり。自身が出走さえできなかった重賞やG1の舞台で、子供たちが戴冠する日も遠くなさそうだ。【太田尚樹】
◆シルバーステート 2013年5月2日、ノーザンファーム(北海道安平町)生産。父ディープインパクト、母シルヴァースカヤ(シルヴァーホーク)。牡、青鹿毛。現役時代は栗東の藤原英厩舎所属で5戦4勝。15年7月の新馬戦はのちのG1馬アドマイヤリードに頭差で2着。以後は4連勝でオープン入り。17年の毎日王冠を前に屈腱炎が判明して引退。優駿SSで種牡馬入りした。交配頭数は18年191頭、19年157頭、20年165頭、今年は約140頭。デビューした主な産駒はベルウッドブラボー(ダリア賞1着)、コムストックロード(同2着)。
(ニッカンスポーツ・コム/競馬コラム「ケイバ・ラプソディー ~楽しい競馬~」)