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山や山野草、名湯を求めて,九州を中心にうろついてます。

「ミヤマキリシマ♪咲き誇り♪……」(「山くれないに♪平治岳の♪……」) 

2020年06月08日 | 山登り

 

6月7日(日)

「ミヤマキリシマ」は、私にとって特別な花である。

高校山岳部からスタートした我が山人生。私学の男子校だったものだから、

ただでさえスマートでない山岳部の活動が、さらに鬱屈したものだったことは想像に難くない。

坊がつるにテントを張り、夜は伝説の替え歌で盛り上がる!

「○ころ○ころ♪ 学校サボって井尻に行けば♪

 ○○のお姉ちゃんが♪ 横目でにらむ ♪ (後は割愛)」

なんて、青春の一場面はもう忘れかけてきているが、

大宴会の後(もちろんノンアルだよ)、疲れ果ててそろそろ終わろうか?となった時に、

最後に大合唱するのが、いつも「坊がつる讃歌」。

 

詳しくはかけないが、屈折した精神状況の中で特に気に入ってたのが、

「♪花の情けを知るものぞ♪」。岳人を目指すものは、こうでなくっちゃ!

 

そんな暗い青春を過ごしていたもんだから、40歳で山を再開してから、

それこそ、この30年近く、毎年久住にこの花を見に行っている。

 

そして、「今年はいいよ!」とのネット上の情報を見ると、

どうしても、「ミヤマキリシマがおいらを呼んでいる!」となってしまう。

 

前置きが長くなってしまいましたが、早速、平治岳のルポに。

6時前に家を出て、Aさんを拾って一路久住にと向かった。

東尾根から上がるつもりで8時前には、男池に着いたのだけれど、

これがすでに遅すぎで、路駐さえもすることが出来ず、急遽計画変更。

 

8:33 吉部の駐車場に到着。

こっちも多かったが、どうにか停めることが出来た。

 

8:39 吉部をスタート、新緑がとってもきれい!

 

「コガクウツギ」がお出迎え!

 

9:30 大船林道分岐を通過。

 

こんな景色の中を歩ける幸せ!

 

平治岳北尾根への入り口

通行止めの看板は朽ちかけていた。

 

登山路には、「フタリシズカ」も

 

難所のここには、手作りの木のハシゴ

 

ここを過ぎてからの急傾斜の所は、ロープが張ってあるが、雨の時はやばいかも?

 

どうにかよじ登って、展望所に!

 

遠くには、由布岳が見える

 

そして、灌木帯を登っていく

 

「タンナサワフタギ」が出てくると、

 

10:35 平治岳が目の前に登場!

 

ここがこんなに咲いてるということは、

 

上がどうなっているのか心配になってきた!

急登を踏ん張りながら登っていくと、

 

11:25 平治岳とうちゃこ!

北尾根は、とっても人が少なかったけれど、頂上は三密状態!

 

でも、「ミヤマキリシマ」の咲きぶりはというと!

 

目の前に、圧倒的な景色が広がっていた!

 

これまでの一番の咲きぶりは、1996年だったと思うが、

 

それに次ぐくらいといいってもいいほど、

素晴らしい咲きぶりを誇っていた!

 

ここで、簡単に豪華じゃないランチを済ませて、南峰へ!

北大船もいいようだ

 

頂上から下りる時が、とっても混雑

 

三俣との相性もいい!

 

振り返ると、

 

これこそ、ピンクの絨毯!

 

こんな景色には滅多にお目にかかれないけれど

 

と、圧倒的な景色を堪能していると、「カシュガル三世」の登場!

近頃は、良く会うね!だいぶ大きくなっていた。

 

さぁ寄らねばならぬ所もあるので、大戸越(うとんごし)に下りよう。

 

この定番の場所も最高!

 

縦位置もね!

 

この斜面がこんなに染まっているのは初めてかもしれない!

 

途中の「シロバナ」も今年は輝いている!

 

12:41 大戸越まで下りてきた。

 

先を急ぐので、オオヤマの確認はパスをして、

 

13:39 トラバースしながら、大船林道分岐に

 

そして、吉部への分岐に

 

14:28 登山口まで戻ってきた

 

やっぱ、「ミヤマキリシマ」は最高だね!

実は、2週間前に宝満を登ってへろへろになっていたので、

平治の登り頑張れるか心配だったんだけれど、どうにか歩けた!

 

良い気持ちになって、下山後はちょっとだけ花散策へ!

 

伏し目がちなウメちゃん

 

「ウメガサソウ」は、この時期いつも見ているお花さん。

 

草でなく、木なんだとははじめは知らなんだ!

 

そして、「シライトソウ」の咲くところに!

 

この何年か、出会いを求めて右往左往

 

「ベニバナヤマシャクヤク」との出会いは、それはそれは

 

回り道だったけれど、どうにか出会えました。

 

花良し、山良しのこの日の最後の締めは「ツレサギソウ」。

 

ちょっとイヤなこともあったが、帰りの運転中は、

ミヤマとベニバナとウメちゃんを思い返しながら、

心穏やかに、安全運転で福岡を目指した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やっぱり、くじゅう (へこさん)
2020-06-09 06:49:14
おはようございます、山沢周平さん。
見事に咲き誇っていますね。
やっぱり、くじゅう! 綺麗!
青空付きですから、更に一段と綺麗です。
こんなのを見れるから、皆さん早起きして遠出されるのですね。
改めて分かりました。
遠出は無理ないので、こちらで楽しませていただきました。ありがとうございました。

ベニバナヤマシャクヤク、良かったですね。おめでとうございます。(^^)


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Unknown (風来坊)
2020-06-09 07:16:14
おはようございます、山沢さん。
7日に行かれたのですね。平日に行かれるとばかり思っていました。
天気が、土日では全然違いましたね。車も全然違ったようで・・・。土曜日は、駐車場内に収まっていました。
ベニバナシャクヤク、見ようかと思っていたのですが、下山したら、廻る元気がなくなって、諦めました。
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ミヤマキリシマ (山沢周平)
2020-06-09 11:07:44
へこさん、おはようございます。

やはり、久住はいいですね!
半世紀も前から登っていますので、私にとっては特別なお山です。
今年は特に咲きぶりが良かったようです!

時々こんな景色を魅せられるもんだから、久住詣では止められません。
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土曜日だったんですね! (山沢周平)
2020-06-09 11:18:50
風来坊さん、おはようございます。

そうなんです、平日の方が人出が少ないですよね!
ただ、私の山仲間には現役がいて調整が難しかったです。
でも、諸事情で結局日曜日に行きましたが、結果的には良かったようです!

でも、風来坊さんが行かれた土曜日の景色も好きなんですよ。
平治の斜面を彩るミヤマキリシマ、そこをガスが流れる幻想的な風景!

ベニバナに回る予定で急いだので、少し駆け足気味でした。
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Unknown (じなし)
2020-06-11 22:39:49
周平さん こんばんは。
この日は・・天気も良し!お花もベスト!人出も最高!
年に一度はくじゅうミヤマにご挨拶しなければ収まりませんね。
ベニバナさんにはしばらくご無沙汰していますが相変わらずの美貌をみせてくれてほっとしています。
前置き(のほう)をもうすこし聞きたかったです^^
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前置きはこの次に! (山沢周平)
2020-06-12 22:24:01
じなしさん、こんばんは。

そうですね!九州の山屋さんにとってやっぱ、ミヤマキリシマは別格です!
なんとかして、会いに行きたいものです。
そして、今年は最高の咲きぶりを魅せてくれましたね!

遠い昔のノスタルジアなんでしょうね!心が落ち着きました。
前置きの方は、国東に出向いた折にでもゆっくりとお話しさせていただきます。
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